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NISAで投資信託やETFを使った積み立てをするデメリット

NISAのデメリット
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つみたてNISAはやった方が良い?
何かデメリットはあるの?

投資の初心者向けの話では、必ずと言って良いほど登場するのが『NISA』と『iDeCo』。

この記事では特に長期積立で資産を成長させたいと思っている方に向けて、『つみたてNISA』のデメリットに焦点を当てて解説します。

メリットについては各所で説かれていて、皆さんもなんとなく『非課税枠がある』ことは聞いたことがあると思います。

また、そもそも投資をしていない方が投資を始めるきっかけになることも大きなメリットだと思います。

しかし一方で、制度自体のデメリットについてはほとんど触れられる機会がないように思います。

マネーリテラシーの低い日本人は積極的にお金の知識を付けていかないと、今後はますます知らないうちに損しているなどということになりかねません。

NISAノデメリット
Y-bow

まずは『つみたてNISA』のデメリットという切り口で、自身の資産運用感覚を試してみて下さい。

関連して、つみたてNISAが向かない人については以下の記事が参考になると思います。

目次

つみたてNISAの採用商品の条件

大前提として、どのような金融商品がつみたてNISAの対象になっているのかを知っておかなければなりません。

これを見て、『意外と何でも揃っているな』と思うか、『随分と限定されているな』と思うか、はたまた『何を言っているか分からないな』と思うか。

Y-bow

恐らく意味が分からず、またその条件が設定された意図も分からないものが多いのではないでしょうか。

以下、金融庁資料より引用(分かり易く捕捉した部分は緑色にしています)———–

<政令の要件=全てに共通する要件>

  • 信託契約期間が無期限又は20年以上であること(償還期限の定めがないこと
  • 分配頻度が毎月でないこと(毎月分配して元本を減らさないこと
  • ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと(レバレッジ禁止

<その他共通条件>

  • 受益者ごとの信託報酬等の概算値が通知されること
  • 金融庁へ届出がされていること

指定インデックス投資信託:

  • 告示において指定されたインデックスに連動していること
  • 主たる投資の対象資産に株式を含むこと
  • 販売手数料:ノーロード
  • 信託報酬0.5%以下(国内資産対象)、0.75%以下(海外資産対象)

指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブファンド等):

  • 純資産額が、50億円以上
  • 信託設定以降、5年以上経過
  • 信託の計算期間のうち、資金流入超の回数が2/3以上であること(継続的に購入されている人気商品
  • 投資の対象としていた資産が(i)株式、(ii)株式及び公社債、(iii)株式及び不動産投資法人の投資口(REIT)、(iv)株式、公社債及びREITのいずれかであること
  • 販売手数料:ノーロード
  • 信託報酬1.0%以下(国内資産対象)、1.5%以下(海外資産対象)

ETF:

  • 告示において指定されたインデックスに連動していること
  • 投資の対象資産が株式であること
  • 最低取引単位が1,000円以下
  • 販売手数料:1.25%以下
  • 受益者ごとの信託報酬等の概算値が通知されること
  • 金融庁へ届出がされていること

<国内取引所に上場しているもの>

  • 円滑な流通のための措置が講じられているとして取引所が指定するもの
  • 信託報酬:0.25%以下

<外国取引所に上場しているもの>

  • 資産残高が1兆円以上
  • 信託報酬:0.25%以下

※信託報酬は全て税抜き

———–引用ここまで

投資信託とETFの違いについては、説明すると長くなるので詳しく知りたい方は以下の記事を参考にされて下さい。

つみたてNISAの採用商品の上記条件を簡単にまとめると、以下のように表現出来ます。

安定のインデックスに連動し、ローリスクで長期運用向けの人気商品

聞こえは悪くないですし、実際に悪い商品をつかまされるリスクを減らすフィルタリングが成されています。

何も考えずにつみたてNISAを設定しても、ある程度のリスクヘッジが出来るよう金融庁が配慮してくれているとも考えられます。

ただ、これは見方を変えれば『過保護な親にドラえもんしか見せて貰えず、鬼滅の刃も呪術廻戦もジョジョの奇妙な冒険も、小説もエッセイもビジネス書も見せて貰えない状態』のようなものです。もう高校生なのに、小さい子にはまだ早いとばかりに。。。

そうして『井の中の蛙』状態で、見識を広げられないまま、知っている者に知らない者が置いていかれる状態が生まれます。

格差です。

つみたてNISAの重大な欠点:最大のデメリット

この記事で最も重要なポイントです。

  • つみたてNISAの最大のデメリットは、NASDAQ100に連動する投資信託やETFを利用出来ないことです。
  • その次に大きなデメリットは、レバレッジを使えないことです。

投資には様々な考え方があって然るべきですが、私は以下の9つの一問一答のような観点が大切だと思っています。

その上で、この二つの縛り(NASDAQ禁止レバレッジ禁止)はとても受け入れ難いと考えます。

1. 積立か一括か?

積立。

2. 長期か短期か?

長期。

3. インデックスかアクティブか?

インデックス。

4. 米国かそれ以外か?

米国。

5. グロース株かバリュー株か?

グロース株。

6. NASDAQ100かS&P500か?

NASDAQ100。

7. レバレッジはアリかナシか?

アリ。

8. 投資信託かETFか?

場合による。

NASDAQの禁止とレバレッジの禁止は受け入れ難いと言いましたが、何もつみたてNISAを使わなければいけないわけではありませんし、NASDAQもレバレッジも不要という場合には特に大きな問題は無いでしょう。

つみたてNISA自体を否定する気は毛頭ありませんので、そのことは誤解のなきよう明記しておきます。

ただ、本サイトで一貫して主張している通り、重要なのはお金の正しい知識を持ち、自身で投資判断が出来るようになることです。

Y-bow

ただ単につみたてNISAが良いと言われたからそれだけやる、というのは褒められたものではありません(投資しないよりは遥かに良いですが)。

つみたてNISAの枠を目一杯使わなければいけないということもありませんので、NASDAQ100に連動する投資信託やETFはつみたてNISAとは別に特定口座で積み立てる、というのも一つの選択肢でしょう。

分散投資を行う中で、世界的に最も成長速度の速いインデックスであるNASDAQ100をポートフォリオに全く含まないことの不利益は、後々響いてくるかもしれません。

つみたてNISAの設定をするよりも、特定口座を開設して自由に積み立てを設定する方が簡単と思う人もいるのでは無いでしょうか。

つみたてNISAの設定が面倒だからと投資を始められていない人がいたとしたら、それもつみたてNISAのデメリットの一つと言えるかもしれません。

NASDAQ禁止とレバレッジ禁止の弊害

つみたてNISAのデメリットについて見てきました。

この記事で触れたデメリットは以下の3つです。

  • NASDAQ連動商品が禁止されていること
  • レバレッジが禁止されていること
  • 手続きが面倒で投資を始めるハードルになっている可能性

自分はそれを全然デメリットと思っていないよ、この枠組みで良いと分かって投資しているので。

という方々はそれで全く問題ありませんし、積極的につみたてNISAを活用されることを推奨します。

ですが投資初心者にとって、ここに挙げたデメリットの意味も理解出来ないような方が多くいることも事実で、そのような場合には適切に自身で判断出来ていない可能性が高いです。

情報を知り、納得し、その上で投資をする。

本来当たり前のことですが、マネーリテラシーが著しく低い日本ならではの問題で、それが出来ていない人が非常に多いようです。

米国株ならレバレッジ無しのS&P500が良い、という意見にも一理あります。

しかし納得の上でそうした場合と、NASDAQ100とレバレッジを知らずにそうした場合とでは、後々レバナス民を見て『隣の芝生は青い』『自分もやっておけば良かった』と思ってしまう可能性が大きく異なることでしょう。

Y-bow

投資は心理的な自制が大変重要です。

その破綻をきたすリスクを少しでも下げるために、最低限の投資とお金の知識は持つようにしておくべきだと思います。

当サイトで学んで頂いても良いですし、一つの情報ソースでは不安という方は無料でファイナンシャルプランナーに相談出来るオンラインツールも増えてきていますので、一度話を聞いて見ても良いでしょう。

必要なのは即行動に移すことです、どうせ明日になったら行動しないのですから。

そうしてこなかったからこそお金の知識が不足しているのが現代の日本人です。

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