投資の経験があまり無いと特に、レバレッジをかけた商品には抵抗がありますよね。
大丈夫です、この記事を読んで正しくリスクを理解して、ポートフォリオに組み込んでみましょう。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
レバナス
レバレッジNASDAQ100、通称レバナス。
良く分からないけど儲かるらしい、でも危ないのでは?
そんな心配をしている投資初心者の方に向けて、本稿ではそのリスクの考え方を分かり易く解説しています。
先ずは商品の特徴を概略だけでも良いので知っておきましょう。
レバナスは優秀なインデックスであるNASDAQ100指数に2倍のレバレッジをかけた投資信託です。
この商品に関する基本的な情報は以下の記事を参考にされて下さい。
2021年10月までは、このレバナスという通称は大和アセットマネジメント社の投資信託『iFreeレバレッジNASDAQ100』を指す俗称でした。
一部の投資家が勝手に親しみを込めてそう呼んでいました。
ご存知の方も多いと思いますが、2021年11月に楽天からも同様の商品が登場し、こちらは販売元が正式に愛称をレバナスと銘打っています。
いずれについてもリスクに対する考え方は同様ですので、どちらをお持ちの場合にも、或いはどちらの購入を検討している場合にもぜひ参考にしていって下さい。
レバナスのリスク
良いところがあれば悪いところもあるのが世の常です。
高いリターンが注目される一方で、その高いリスクにもしばしば言及されます。
そこで、そのリスクがどの程度のものなのか、あなた自身が許容出来そうか、実際の運用成績に基づいて解説します。
信託報酬の高さ
0.99%はリターンの大きさ(設定来3年間の利回りは年平均+61%)に比べて誤差レベル。
レバナスはインデックスファンドであり、特別なポートフォリオを組んでいる訳ではありません。
その割には信託報酬が0.99%と高めで、インデックスファンドには0.1%を切るような商品もある中にあって敬遠される理由の一つに挙げられます(iFreeレバレッジNasdaq100の場合。楽天レバナスは0.77%)。
しかし、信託報酬が0.99%で毎年1.6倍になる商品と、信託報酬が0.1%で毎年1.05倍になる商品、どちらが魅力的でしょうか。
この場合、当然前者の方がボラティリティが大きい=ハイリスクハイリターンであることが前提ですが、その方が自信に合っていると思えるなら、信託報酬の高さは問題にならないでしょう。
信託報酬に見合うだけの儲けを出せれば良い、と割り切れる方にとってはさして問題にはならないということです。
一方で、個人の感覚によって見解は異なりますが、特にリスクを取りたがらない日本人には『やはり信託報酬が高いのは気に入らない』という意見が多いのも事実です。
そこで、2021年11月登場の楽天レバナスはこの信託報酬を0.77%に下げていますので、信託報酬の高さがネックになっている方にとっては魅力的でしょう。
まだ高めであるのは間違いありませんが、競争原理が働くようになったので、今後の動向は注目です。
信託報酬の差がどれほど資産形成に影響するのか、などについては以下の記事で詳しく比較検証をしていますので参考にして下さい。
逓減リスク
想像以上に小さい:長期的に右肩上がりのインデックスにおいては更に小さい
レバレッジを用いる場合には、確かに逓減リスクはその倍率に応じて増大します。
つまりボックス相場が続くような局面では下げ圧力が強まり、資産の減少(逓減)を招きます。
例えば2021年1月からのNASDAQ停滞期について、レバレッジのかかっていない商品と比較してみましょう。
楽天証券HPから比較チャートを用意しました。
いかがでしょう、確かにレバナスは振れ幅が大きく、一喜一憂してしまう人にとっては気を揉んだ時期ではないでしょうか。
レバレッジのかかっていない投資信託を下回る時期も確認出来ます。
しかし型通りの逓減はしていないようにも見えます。
一時的にレバナスが下になることはあっても、結局は大きく引き離していく様子が見て取れます。
もちろん、これはたまたまこの時がそうであっただけで、レバナスに都合の悪い状況が長く続くこともあるでしょう。
それでも、長期的に見て上昇する可能性が高いのは、NASDAQ100が世界経済を牽引する選りすぐりの企業達だからです。
逓減リスクについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。
実際のチャートと見比べながら、逓減リスクとレバレッジ倍率のバランスを取ることが大切なことが理解頂けると思います。
暴落リスク
コロナショックのサーキットブレーカー祭りの後の回復、遅かったですか?
長期にわたる、ITバブルの崩壊やリーマンショックの時期を含むシミュレーションを以下の記事にまとめていますので、詳しく知りたい方は参照下さい。
大きな暴落時には当然その下げ幅もレバナスでは増幅されるため、目も当てられないような惨状を経験するかもしれません。
2020年のコロナショックの時には連日乱高下を繰り返しながら、何度もサーキットブレーカーが発動されるような大きな下落を経験し、資産の大幅な目減りを経験された方も少なくないと思います。
当時のレバナスのチャートを、これもレバレッジのかかっていない商品との比較で見てみましょう。
いかがでしょうか。
確かに大幅な下落局面ではレバナスの下げ幅は目を背けたくなる状況にあります。
大きく上回っていた基準価額はレバレッジ無しの商品の後塵を拝します。
しかしその後の回復局面では強烈な追い上げを見せ、わずか2ヶ月間で再び上回る結果となりました。
こう都合よく回復局面が訪れれば良いですが、そうではない可能性もあります。
そんな時のためには、積み立て投資が功を奏します。
ドルコスト平均法を用いていれば、下落局面続きでもリスクを大きく減らすことが出来ます。
『ツミレバ』というレバナス積立が推奨される理由でもあります。
米国経済のリスク
NASDAQがダメなら全部だめ
と言っても過言では無いくらい、世界経済の中心勢力は米国に集中しています。
米国の技術が凄いというのもありますが、凄い連中はビジネスのしやすい米国に集まる、というのが実際のところです。
私自身が医療技術開発の世界に身を置きながら痛感しています。
日本での起業、開発の規模とスピードは米国でのそれに遥か遠く及ばず、ビジネスモデルの全てが国産でも無い限りは必ず米国に首根っ子を押さえられることになります。
そのため、大きく成長することを目指すなら遅かれ早かれ米国に進出する必要が出てきます。
ユニコーン企業の数と規模からもそれがよく分かります。
ビジネスの中心地、技術発展の中心地とはそういうことなのです。
そんな米国にあって、勢いのあるハイテクや産業のトップを行く次世代技術を担う企業達がひしめくのがNASDAQです。
その中でも選りすぐりの100企業が入れ替わりながら、常に最強集団として君臨しているのがNASDAQ100なのです。
このインデックスが長期的に崩れるならば、人類の発展の終焉を意味します。
そうなれば、どんなインデックスも総崩れ、現金さえも信用ならない世界になっていることでしょう。
終わりに
投資をすることの本質の一つは、世界経済の成長に乗り遅れないことです。
そしてお金を稼ぐことの本質を学ぶことも大切です。
基本が分かっていないと感じるなら、そして活字の本は読みたくないというなら、迷わず以下の本がお勧めです。
一国の通貨のみを保有していることのリスクを可能な限り分散することで、いかなる状況にも強みを持てるポートフォリオを築くことがとても重要です。
日本円で貯金するだけというリスクは、2021年時点でも既に日本が貧困国に成り下がっていることからも明らかです。
自身の資産を守るためにも、ここで紹介したような米国への投資をポートフォリオに組み込むことを検討することは悪く無いと思います。
レバナスは大和の商品も楽天の商品も、楽天証券で取り扱いがあります。
まだ投資を始めていない方も、既に始めている方も、積立設定の検討の余地は大いにあると思います(1,000円など少額でも始められます)。
また投資の、積立の原資を確保するためには副業も有効です。
ブログで収益を上げることは、原稿執筆が苦にならない人であればそう難しいことではありません。
誰しも得意な分野があり、あなたしか発信出来ない価値というものがあるはずです。
ブログは簡単に始めることが出来ますので、“とりあえずやってみる”でもいいと思います。
辞表を書く必要も無くいつでもやめられますから。
ブログのコツについても記事を用意していますので、ぜひ参考にして下さい。
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このブログもそうして始まりました。
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