レバナスで資産形成を始めようと思ったら読む記事です。
簡単な買い方ガイドからおすすめの設定までを解説します。情弱投資家から脱却して下さい。
この記事では楽天証券の利用を前提に説明していますが、レバナスは多くの証券会社で取り扱いがありますので、お得に積み立てられる環境は他の情報も参考にされて下さい。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
NASDAQ100に2倍のレバレッジをかけた投資信託、レバナス。
2023年2月時点で日本にはこのような投資信託が3種類あります。
iFreeレバレッジ NASDAQ100(大和アセットマネジメント、2018年10月〜)
通称:大和レバナス
楽天レバレッジ NASDAQ-100(楽天投信投資顧問、2021年11月〜)
通称:楽天レバナス(公式愛称:レバナス)
auAMレバレッジ NASDAQ100(acアセットマネジメント、2022年7月〜)
通称:auレバナス
いずれもまだ設定されてから間もない商品ですが、極めて運用効率が高いためFIREを狙うには魅力的な存在です。
この記事では、投資初心者でも手軽にレバナスを用いた米国株投資が出来るよう、買い方や積み立て設定方法、組み合わせるのにおすすめの投資信託を分かり易く解説します。
レバナスはどこで買える?
大和レバナスは20以上の証券会社を通じて購入することが可能な一方、楽天レバナスは楽天証券でしか購入することが出来ません(2022年1月現在)。
この2つのレバナスは原則として同じポートフォリオ/同じレバレッジですが、楽天レバナスとauレバナスは後発品ですので一部差別化を図っています。
・大和レバナス=0.99% →楽天証券を含む20以上の証券会社で購入可能
・楽天レバナス=0.77% →楽天証券のみで購入可能
・auレバナス=0.4334%
僅かな差ではありますが、長期的に見れば結構な金額差になるかもしれません。影響についてはこちらの比較記事を参考にされて下さい。
ただ大和レバナスの方が実績もあり資産総額も大きいので、より目的に沿った運用が可能になるとは思われます。
しかし途中で楽天レバナスにしたくなっても楽天証券以外では購入することが出来ないことを考えると、はじめから楽天証券に口座を持っておくことをお薦めします。
レバナスの買い方(楽天証券)
恐らく、この記事をご覧の皆さんの想像以上に簡単です。
すでに楽天証券口座・楽天銀行口座・楽天カードをお持ちの方は準備段階はスキップして下さい。
準備(口座開設)
楽天証券の口座開設と、楽天銀行の口座開設、楽天カード作成を合わせて行っておきましょう。
マネーブリッジという仕組みを利用することが出来、入金/出金手続きがとても楽になります。
全て年会費/入会費/口座開設費は無料です。
大和レバナスも楽天レバナスも、少額からの積立OK
SOXL、TECLなどのETFも積立・ポイント投資が可能に(2021.12〜)
楽天カードでの投資ならポイントも貯まり、ポイント投資でSPU+1%upも!
楽天を利用した場合には、以下に挙げるような初心者にも優しいサービスを享受することが出来ます。
・ポイントで投資することも可能(期間限定ポイント、他プログラムからの移行分は不可)
・購入・積立は100円から100円単位で可能
・楽天ポイントコースとマネーブリッジ設定の上で投信や米国株(円決済)を30,000円購入するとそれぞれSPU+0.5倍(計 +1.0倍)
・楽天カードであれば毎月50,000円までの購入が可能で、ポイントも貯まる
毎月50,000円を楽天カードで積み立てれば、自動的に500ポイント/月が得られます。
※手数料が一定以下の場合は100ポイント/月(このリストの商品は100ポイント)
このポイントをそのまま毎月のポイント投資に使っても良いでしょう。
TVのCMでも多々目にされている通り、入会でポイントが貰えますので、それらを充当することでもSPUアップを狙えます。
注文/積立設定する
楽天証券にログインしなくても商品は見られますので、『投信スーパーサーチ』を開いてみましょう。
『商品』のタブの中の、『投資信託』の項目の中にあります。
キーワード検索で『NASDAQ100』と検索すると8つの商品がヒットすると思います(2022年3月現在)。
その中にiFreeレバレッジ NASDAQ100があります(一番下)。
『レバナス』と検索すると1件だけのヒットとなり、楽天レバレッジ NASDAQ-100が表示されます。
これは冒頭で紹介した通り、公式にレバナスを名乗っているのは楽天レバナスのみだからです。
実際に購入する際にはログインしておく必要があります。
スポット購入と積立注文の二つが購入手続きに進むボタンです。
スポット購入は随時購入することが可能で、ポイントの利用もここで設定可能です。
ログインしておけば以下のような画面に遷移しますので、引き落とし方法や引き落とし日、積立金額などを設定出来ます。
いずれかの引き落とし方法を選択すると、金額入力欄以降の項目が表示されるようになります。
金額は毎月100円以上から可能ですし、いつでも変更可能ですので、無理の無い範囲で先ずは始めてみましょう。
分配金コースは『再投資型』(複利効果を狙う場合はこちらがおすすめ)
口座の選択は『特定』(特に理由がない限りはこちらがおすすめ)
を選びます。
積立続きを完了する前に、始めての設定の場合には必ず最新の目論見書(取り扱い説明書のようなものです)を確認する必要があります(クリックして開きさえすれば購入手続き自体は可能です)。
積立設定については、カード決済の場合の積立日は毎月1日に固定されますが、楽天カード以外の決済方法であれば任意の日付に指定することが出来ます。
一つの投資信託につき、いくつもの設定を同時に行うことも可能です。
毎月1日にカードで10,000円、毎月20日に楽天銀行から10,000円、といったことも可能です。
初心者におすすめの設定
先ずは少額で積立設定をして、自分の資産が値動きすることに慣れましょう。
初めてレバナスに投資するのであれば、より信託報酬(手数料)の安い楽天レバナスにするのもおすすめです。
既に大和レバナスで投資をしていて、含み益を抱えている状態であれば敢えて乗り換える必要は無いかもしれません。
楽天カードで50,000円/月までの金額に加えて、余裕のある範囲で楽天銀行から自動引き落としによる積立設定を行うと良いでしょう。
『余裕』とは、生活防衛費として3〜24ヶ月分程度の生活を賄うだけの現金を指します。
毎月の生活費が20万円であれば、60万円〜480万円分を確保しておきましょう。
何ヶ月分を生活防衛費とするかは人により異なりますが、安全志向の日本人は6ヶ月以上に設定することが多いように感じます。
一括で投資したくなる気持ちも分かりますが、先ずは積立設定にしましょう。
投資初心者で貯蓄が沢山ある場合、仮に1,000万円を投資したい場合でも20万円x50回など投資タイミングを分散することをお勧めします。
また、レバナスが良さそうだからと全てをレバナスに注ぎ込むのは待った方が良いです。
先ずレバナスのリスクを良く理解し、その投資銘柄についても知っておくようにしましょう。
この辺りの勉強は少額で積立設定をした後にゆっくり行えば大丈夫です。
積立設定を行う時に、レバナスと合わせて設定しておくことをお勧めしたいのはUSA360です。
これはVTIと米国債を含む投資信託です、詳細は以下の記事を参考にされて下さい。
ポイント投資を行うタイミング
SPU+1倍の条件をクリアするために、毎月60,000円分(投信と米国株それぞれ30,000円分)の投資を行う必要があることは先に紹介した通りです。
複数種類の投資信託の値動きを見て、これだけの投資を自身の判断で行うことは良い勉強になるからです。
そのタイミングはいつでも良い(その月の30日に投資してもその月の1日のお買い物にSPU+1倍は反映される)のですが、私のおすすめは月初です。
忘れないようにということもありますが、こうして特定の日に決めておくことで『値下がりした日』とか『値上がりした日』ということを考えなくて済むようにという理由です。
下がった時に買い増したいのはよく分かりますが、タイミングを見計らうことは不可能と思って下さい。
余計なこと、無駄なことに時間を割くのはやめましょう。
ただし迷うようなら、積立設定をしている投資信託のうちポイント投資をする時点で“利益のより少ない”あるいは“利益のより大きい”ものに投資しておくことはアリです。
いずれも長期的な投資成績に与える影響は軽微と思われますが、利益の少ないものはそれだけ安く買えることを意味していますし、利益の大きいものは大きく伸びる可能性を示唆しているとも考えられるためです。
これはどちらの手法を採用している人もいますが、個人的には利益の少ないものを買い増すようにすると精神衛生上は楽だと思います。
先ずは自分なりにルールを設定し、それを遵守する習慣をつけましょう。
レバナスの始め方:まとめ
レバナスに懐疑的な人もいるかもしれませんし、投資を始めるにも不安な方もいるでしょう。
そんな時は以下の記事も参考にしながら、自分がどれだけリスクを取れるのかを今一度考えて、納得してから始めることをお勧めします。
覚えておきたいオススメ設定のおさらい
- レバナスには2種類あり、どちらも購入可能な楽天証券に口座を開設する。
- 投資環境をより楽にし、ポイント投資も行うために楽天銀行口座、楽天カードも作っておく。
- レバナスとUSA360などの少額積立設定を行う。お金に余裕があっても投資初心者は一括投資はしない方が良い。
- 毎月1日にポイント投資を行う。その際にはより利益が出ていない投資信託に投資する。
これを先ずは1年続けてみましょう。
気になった時、出来れば毎日、自分の運用成績は確認するようにしましょう。
楽天証券なら専用アプリの『iSPEED』が便利です。
あくまで確認するだけです、積立設定した投資以外に取引する必要はありません。
値動きに親しみ、上下する資産額に一喜一憂し、将来大きな投資を行う時に狼狽売りをしないようなメンタルトレーニングを積んで下さい。
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