少額投資は意味がない?始める前に決めたい金額・費用・続け方

投資・お金:少額投資は意味がない?1億円を失わないための施策を題材にしたイメージ
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Y-bow医学博士
  • 投資家・個人事業主・医学博士
  • 投資歴17年 (学生時代から)
  • レバナス(為替ヘッジなし)とFANG+をメインに積立中
  • 地銀→野村證券→ネット証券
  • FIRE済み:好きで働いてます

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目次

はじめに

少額投資には、利益を増やすことに加えて、自分が値下がりにどう反応するかを、小さな金額で確かめるという意味があります。

ただし、少額で試せば将来の大きな損失を防げる、とまでは言えません。家計から出せる金額を知り、費用と値動きを確かめるための練習と考えます。

投資で資産を築くには、ある程度の元手が必要。

そんな指摘はよく聞きますし、事実です。

元手が1000円しかなければそれを1億円にすることは極めて困難でしょう。

Y-bow

あなたがビットコインの発明者ナカモトサトシさんであるならば話は別かもしれませんが。

しかし一方で、少額でも投資を始めるべきという意見も散見されます。

私も別の記事で投資を始める方の敷居を低くするべく提唱したこともあります。

少額投資の意味

本稿では、少額投資で何を経験し、その経験を将来の資金管理にどう生かすかを考えます。1億円という目標がなくても、手順は同じです。

大きく稼げなければ意味がないと感じている方も一度よく考え、元手がないうちから準備をすることの大切さを意識して、早くから投資に親しめるようになって頂ければと思います。

この記事のターゲット 

  • 投資を始めたいけど先立つ物が無い人
  • 将来投資で大きく稼ぎたいと思っている人
  • 少額で投資を始めることは無駄だと感じている人

少額投資の意義

株価 確認 チェック

市場の動きを学ぶ

初心者向けの記事では、手数料や注文アプリの使い方がよく取り上げられます。これは実際に大切です。投資額が小さいほど、定額の手数料が利益を削る割合は大きくなるからです。

準備の順番は、初心者向けの投資の始め方にもまとめています。

ここでは注文方法から一歩進めて、買った後の値動きと、自分の反応に目を向けてみましょう。

少額投資で身に付けるべき重要スキルの一つは市場の動きを捉える/理解する力です。

連日経済ニュースでは取り上げられていますが、世界中の株価の値動き、新規上場、債券利回りなど、経済が今どのように動いているのかを知るだけでなく、その意味を少しだけ理解することが大切です。

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少しだけ、というのがポイントです。

完璧なまでに情報を精査し、網羅的に勉強することは学問として行っていただく分には結構ですが、そこまでしても投資では大して稼げるようにはなりません。

どのみち株価の推移は予測出来ませんので、流れに身を任せるしかないからです。

投資信託の運用を例にその説明をした記事がありますので参考にしてみて下さい。

ところが、身を任せつつも今は波のどの位置にいるのか、長期的な視点でどのように自分の資産が推移していくのかをイメージしておくことは大変に重要なことです。

特に、長期的には右肩上がりになるという納得感を得ることです。

自身のポートフォリオを自身で決める、これが出来て初めて投資の世界に本当に参加出来る準備が整うのです。

ポートフォリオの意味がよく分からない方は以下の記事を参考にされて下さい。

少額投資でも、自分の資産の値動きを毎日観察し、なぜそうなっているのかということに関心を持つこと、この意義がとても大きいのです。

別に急いで大きな利益を上げる必要はありません。

最初は投資で稼ぐことをそれほど意識する必要はありません。

とにかく始めることが大事という意味がここにあるのです。

スポーツでもルールを知らなければ勝つことは出来ませんよね。

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暴落・狼狽売り耐性を獲得する

狼狽売り ホールド力

暴落とはその名の通り相場が急落することです。

  • ブラックマンデー
  • ITバブル崩壊
  • リーマンショック
  • コロナショック

と、暴落イベントは定期的に訪れます。

その度に大きなニュースとして取り上げられ、暴落の要因が分析され、相場が回復するまでに年単位で時間を要することもしばしばです。

狼狽売りとは、そのような暴落時に資産の減少という危機感に駆られて、これ以上相場が下がる前に売ってしまおうと焦って売却することを指します。

暴落時に焦るのは初心者だけではありません。経験者でも、生活費まで投じていたり、投資額が大きすぎたりすれば、冷静な判断は難しくなります。

狼狽売りの何がいけないのか?

それは『高く買って安く売る』ことになってしまうことに他ならないからです。

問題は、値下がりしたという理由だけで、準備していた運用方針を捨ててしまうことです。損失が出ているときの売却が、すべて間違いというわけではありません。

過去の米国株式市場では大幅な下落から回復した例があります。しかし、すべての国・企業・商品が元の価格に戻るわけではありません。長期投資でも、元本割れする可能性と、回復を待てない家計の事情を考えておく必要があります。

事前の計画を確かめずに売買を繰り返すと、その後の回復局面に参加できない可能性もあります。一方、リスクを取りすぎていたと分かったなら、保有額を減らす判断も必要です。

「長期で持つつもりだったのに、少し下がると売りたくなる」。少額でこの感覚に気づければ、投資額を増やす前に計画を調整できます。

それは何故か?

理由の一つは、値下がりしたときの損失を、割合だけで考えていたことです。10%安なら、1,000円の投資では100円、100万円なら10万円を失います。数字を円で書くと、受け止め方が変わります。

続けるために大切なのは、何があっても売らない根性よりも、必要な現金を残し、無理のない金額に抑えておくことです。

実際に少額を保有すると、机上の試算とは違う気持ちに気づけます。ただし、小さな損失に耐えられたからといって、大きな金額でも平気とは限りません。

資金が増えたときや、住宅・教育・退職などで使い道が変わったときには、投資額をもう一度見直しましょう。

だからこそ、少額でも始めること、値動きを身を以て知ることが大切なのです。

値が下がったときに、買った理由、分散の状態、使うまでの期間を確かめられるようにしておくことです。「必ず戻る」と思い込むこととは違います。

損切りとの違い

損切りという言葉も投資の世界ではしばしば使われます。

保有する有価証券の価額が購入時より下がった時、またさらに下げる可能性がある時に、損失をそれ以上拡大させないためにその有価証券に見切りを付けて売却することを指します。

ロスカットなどとも呼ばれます。

損切りと狼狽売りは紙一重のように聞こえるかもしれませんが、違います。

投資先の事業や商品の仕組みが想定と違っていた場合、家計が変わった場合、保有比率が大きすぎる場合など、売却を検討する理由は複数あります。為替取引に限った話ではありません。

償還期限がない投資信託でも損失が回復する保証はありません。また、4%ルールは、どの資産配分でも売らずに持てばよいという意味ではありません。取り崩す予定と資金の余裕に照らして考えます。

売った価格だけで「狼狽売り」とは判断できません。相場への恐怖だけで動いたのか、必要な資金管理として売ったのかを区別することが大切です。

私は、相場を当てる練習よりも、自分が続けられる金額を知る練習として、少額投資を考えるのがよいと思います。資産配分とリスク許容度の考え方は、米SECの投資家向け解説も参考になります。

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1,000円で試すときに残しておきたい記録

例えば、毎月1,000円を投資するなら、買う前に次の3点を書いてみてください。これは値上がり予測ではなく、家計と売買の記録です。

場面書いておくこと
買う前目的、使うまでの年数、購入費用、毎月無理なく出せる金額
値下がりしたとき評価損を円で確認。30%下落なら1,000円は700円。生活費への影響と、売りたくなった理由
見直すとき家計や商品の前提に変化があるか。積立額を続ける・減らす・停止する理由

30%は損失の上限ではなく計算例です。投資額が小さくても、固定の売買手数料がかかると負担が大きくなります。手数料100円で1,000円分を買えば、購入時点で投資額の10%に当たります。少額だから費用を気にしなくてよい、とは考えない方がよいでしょう。

終わりに

このように、少額投資の意味は大きいです。

1億円を投資していて、もしそれが8000万円になったからと言って損切りのつもりで手放したら2000万の損失を出すことになります。

仮に売却後に同じ保有分が1億2,000万円になったなら、売らなかった場合との差は4,000万円です。ただし、確定した損失は2,000万円であり、この4,000万円は仮定上の機会の差です。さらに下がる可能性もあるので、結果だけで売却の良し悪しを決めることはできません。

この例で確認したいのは、将来の株価ではなく、自分が耐えられる損失額です。1億円から2,000万円減るのが家計上無理なら、最初の投資額や資産配分から考え直します。

少額のうちに、「いくら下がると落ち着かなくなるか」「近いうちに使うお金を投資していないか」を記録しておくと、その見直しに役立ちます。

ワンコイン投資だけで大きな損失を防げるわけではありません。それでも、自分の買い方・費用・感情を確かめるきっかけにはなります。

金額を増やす前には、生活費の予備、負債の返済、数年以内の出費を別に確保できているか、確認しておきましょう。

少額投資の価値は、100円が魔法のように増えることではありません。大きなお金を投じる前に、続けられる方法と、やめる・減らす条件を具体的に決められることです。

初心者に向けた投資に関する記事は以下にまとめていますので、ぜひ参考にされてみて下さい。

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