2026年10月11日更新:制度・商品条件を公式資料で見直しました。図表の基準日と計算条件は、それぞれの箇所に記載しています。
全世界株と米国株を両方持つと、米国への配分が増えます。それが狙いなら意味のある組み合わせですが、本数が増えるだけで分散が広がるとは限りません。地域と企業の重複を分けて見てみましょう。

「オルカン」とVTは同じ商品ではない
「オルカン」は一般にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称で、MSCI ACWIに連動する国内投信です。VTはFTSE Global All Capに連動する米国ETFで、小型株も対象に含みます。すべての全世界投信がVTを投資先にするわけではありません。
VTIは米国全体、S&P500の商品は米国大型株中心です。NASDAQ100はさらに対象が異なり、複数の商品に同じ大型企業が入ることがあります。企業の重複と、地域の比率は同じ指標ではありません。
VTとVTIを半分ずつ持つとどうなるか
VTの2026年6月30日付公式資料では、米国の配分は61.9%です。この時点のVTを50%、米国株式のVTIを50%持つという単純化した例なら、米国への配分は0.5×61.9%+0.5×100%=80.95%になります。
これは地域配分の計算です。「80.95%の銘柄が重複する」という意味ではありません。VTの米国比率は時期で変わり、他の全世界投信へそのまま当てはめられません。現金などを無視した整理例として読んでください。
企業の重複率には、計算方法がある
銘柄名が何社重なるかを見る方法と、各企業の保有比率を比べる方法は別です。比率ベースで比較する例には、共通銘柄ごとに2つのファンドの比率の小さい方を足す方法があります。確認日と保有データをそろえる必要があります。
旧版の「VTIとVOOは80%以上」などを、常に成立する現在の精密な重複率として使いません。同じ企業が含まれても比率は違い、同じ会社の複数株式クラスをどうまとめるかでも結果が変わります。
あえて重ねるなら、目的を説明できるか
全世界株を基本に米国を厚くする、全米株にNASDAQ100を追加して特定分野を厚くする、といった考え方はできます。ただし、地域や大型成長企業への集中も強まります。下落時に複数の商品が同時に下がることもあります。
本数を減らすこと自体が目的ではありません。地域、業種、資金の使用時期を確認し、追加する商品が何を変えるのか説明できる形にします。レバレッジ商品は通常の指数商品と同じ重みだけでリスクを判断できません。
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参照資料・確認日
制度・商品情報は2026年10月11日に確認しました。目論見書の使用開始日と、図表の計算条件は各箇所に記載しています。


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