『レバナス』で検索すると『レバレッジNASDAQ100』だと直ぐに分かる時代になりました。
日本で購入可能な金融商品の中でも、圧倒的な運用成績を誇る投資信託です。
レバナス黎明期を盛り上げてくれた(今もご活躍中ですが)風丸氏(Youtube)の影響も恐らく大きいと思います。
ただ、一般にはまだまだ知名度は低く、そのワードだけを聞いて
『レバナスって何なの?何で儲かるって言われてるの?』
というレベルの方が大半でしょう。
小難しい話を聞く前に、ちゃんと基礎を理解しておかなければその妙味も見えてきません。
そこでこの記事では、『今更聞けないレバナス』と題して、これだけは知っておきたい特徴7選をまとめてみました。
レバナス投資を始める際には参考になると思います。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
1. レバレッジ2倍の対象がNASDAQ100だから話題に
世の中にはレバレッジをかけた投資商品が沢山あります。
レバレッジとはテコの原理を意味していて、つまり少ない元手で大きなリターンを得るために編み出された手法です。
FXで10倍を超えるレバレッジで大損したなどの情報を耳にすると、日本人はただでさえ投資に警戒感を持つ不思議な(しかし必然の)国民性ですから、恐怖感が優って尻込みする人も少なくありません。
しかし、投機と違って投資は堅実です。
FXやデイトレードのように短期間の利ざやを狙った売買ではなく、腰を据えて長期的に運用する/積み立てる手法であれば、またその投資先がインデックス連動であればリスクは縮小させることが可能です。
もちろん、全くのノーリスクということはあり得ません。
しかしそれは如何なる投資対象であっても、そして現金を握りしめていたとしても同じです。
社会は常に成長していますので、現金の価値はインフレに伴ってどんどん低下していきます。
貯金しているとお金が減る、というのは本当です。
現金の価値が下がった実感が無いのは日本しか知らないからです。
国産の安い製品だけで生活できる時代ではなくなっていますので、日本も世界のインフレの影響を受け始めています。
世界的には物価は上がり、給料も増え、どんどん成長してインフレが進んでいます。
日本は物価は変わらず、給料も増えず、成長も止まっていますので気付かないだけなのです。
物価が上がるということは、お金の価値が下がるということです。
日銀が掲げる目標である年間2%のインフレ率ということは、毎年2%ずつお金の価値が下がっていく(2%ずつ物の値段が上がる)ことを意味します。
うまい棒が42年目にして10円→12円になったことが話題になるぐらい、成長が止まった国です。
インフレ率2%なら10年もしないうちに10円→12円になります。
世界的に見て貧しい国に成り果てている事に気付かず、輸入品が値上がりしたことに文句ばかり言っているようではダメです。
だからこそ、経済の中心地である米国の、特に時代の最先端を牛耳る企業がひしめくインデックス、NASDAQ100への投資が魅力的なのです。
そしてレバレッジ倍率が2倍というところがバランス感のある数字だと思います。
NASDAQ100に3倍レバレッジをかけた商品もETFには存在しますが(日本では購入出来ません)、投資に慣れていない日本人にとってはむしろ買えないことがラッキーかもしれません。※投資信託では償還期限が短めに設定されています。
上がっている時は良いですが、ひとたび下落に転じるとレバレッジ3倍の大暴落は凄まじく、長期投資が大事と分かっていても多くの投資初心者が狼狽売りに走るでしょう。
何しろレバレッジ無しのNASDAQ100が狼狽売りの目にあっているわけです、2倍はさらに、そして3倍はとんでもなく下落します。
上がった時に得られるリターンの大きさと、下落の時のダメージの大きさのバランスが大事です。
長期的には右肩上がりになるインデックスに2倍のレバレッジをかけることは理に適っている、と少なくともレバナスが設定された2018年当時は確信を持てるような相場でした。
大荒れの、大暴落の期間中にはそう思えない時もやって来るでしょう。
いつでも正しい情報と信念を持つことが大事です。
そのためには正しい情報に触れ、自分で理解出来るようにならなければなりません。
2. 誰もが手軽に積立可能で簡単に金持ちになれる時代
NASDAQ100に2倍のレバレッジをかけたレバナスは投資信託です。
大手ネット証券会社で100円から積み立てることも可能で、ググっても動画検索しても情報が溢れています。
非常に身近になったことで、その購入ハードルは投資経験の無い、または浅い投資家にとっても大きく下がりました。
積立設定も非常に簡単なため、一度設定したらあとは放ったらかしという人も少なく無いようです。
元祖レバナスである大和レバナスは設定からの3年間で年間平均利回りが60%を超えるなど、驚異的な成績を出し続けました。
その間、コロナショックはありましたが立ち直りは早く、致命的な暴落は無かったと言えるかもしれません。
本当に、誰もが含み益を出せる時代でした。
一方、楽天レバナスが登場した2021年11月以降はその勢いに陰りが見え始め、楽天レバナスでレバナスデビューした人は気を揉んだことでしょう。
それでも積立であれば、下げたところで安く大量に仕込み、ドルコスト平均法を地で行く投資を継続することが長い目で見れば正攻法と分かる日が来るでしょう。
何故なら、NASDAQ100は長期的にはほぼ確実に右肩上がりになるからです。
もしそうならないのであれば、それは人類の衰退を意味しますから、投資という概念が破綻することでしょう。
3. どこで買えるのか?
そこかしこで買えます。
詳しくは以下の記事をご覧頂ければと思いますが、国内でも最も口座開設ハードルの低いネット証券で取り扱いがありますから、全く心配には及びません。
むしろ、直接話を聞いてみたい、などと思って証券会社の窓口に足を運ぶことはおすすめ出来ません。
証券業界は市場動向に左右されずに『絶対に稼げる手数料ビジネス』だからです。
難しいことは考えなくて大丈夫です、とにかく不要な情報に振り回されず、手数料の安いネット証券で、正しい情報に基づいて投資しておけばOKです。
レバナスというキーワードで検索される頻度はうなぎ登りですから、話題性も取り扱う証券会社も今後も増えることが予想されます。
楽天は顧客囲い込みのために自社ブランドのレバナスを立ち上げましたが、その頃から市場の風向きが変わってしまったことは残念だったかもしれません。
しかし、長期的に見れば上がっていくでしょうから、買い手/売り手ともwin-winになれば良いですね。
4. 追証はある?資産はマイナスになったりする?
追証はありません、マイナスにもなりません。
どんなにレバナスで大損したとしても、そのお金がゼロになるのが下限です。
ただ、それはNASDAQ100が1日で50%値下がりする局面ですから、あり得ません。
何故なら、サーキットブレーカーが発動するからです。
レバレッジ2倍であれば1日でNASDAQ100が50%以上値下がりしない限り、ゼロになることはありません。
NASDAQ100が1日で50%値下がりすることはサーキットブレーカーがある以上あり得ません。
と、数字上はそういうことになります。
しかし本質的には、そこまでの巨大な暴落が続くような場面は人類史上起こらないだろうという想定で投資をすることが前提です。
そんな暴落は隕石の衝突か致死率100%・感染力Maxの伝染病で人類の8割が死滅するか、そんな規模の厄災が起こらない限り発生しないからです。
5. レバナスは頭打ち?今からでも大丈夫?
今から始めても全く問題ありません、大丈夫です。
そうでなければ今年以降に成人した人、ましてや今年生まれた人は不憫でなりません。
今後も人間社会は発展を続け、存在する企業の時価総額は上がり続けるでしょう。
株式市場とは何なのか、を今一度考えてみれば自明なことです。
今からでも大丈夫か?と気にしている人の頭に中は短期的な、投機的なものになっています。
今がバブルだとしたらそれは、短期的には今買えば損することもあるでしょう。
大損する可能性も否定出来ません。
しかし、投資は長期的に行うものです。
1年や5年で大きな利益を出そうとするものではありません(短期的に大きな利益が出て、キャピタルゲインを得ることを否定するものではありません)。
日本のように残念ながら経済の発展を積極的に妨げるような素地が完成してしまっている国は別ですが、科学技術の発展と人材育成、イノベーションの継続をサポート可能な環境が整っていさえすれば、指数関数的に成長していくのが社会です。
インデックス投資はいつ始めても良いものです。
投資をしてみようと思えた今日が最良のタイミングです。
6. 盲目的に全力レバナスでOK?
すべての資金を全力でレバナスに注ぎ込むような極端な投資は行うべきでは無いと考えます。
レバナス全力でも人によっては大きなリターンを得られることは別の記事で詳しく解説していますが、ここでも改めて簡単に触れておきます。
NASDAQ100も選りすぐりの100社に分散する投資ではありますが、資金(現金)が必要になったタイミング(老後の取り崩し開始時期含む)で大きく値を下げていることも考えられるからです。
長期で見れば損をしない、というのは間違いではありませんが、いつでもプラスになっているというわけでは無いからです。
そのため、必ず手元に現金は置いておくべきです。
これを生活防衛費と言います。
人によってその金額は異なりますが、おおよそ3〜36ヶ月分程度の生活費とされる場合がほとんどです。
36ヶ月は流石に長すぎですが、安全を見て12ヶ月分は確保しておくことを私は推奨しています。
ただし、現金は資産ポートフォリオの範疇外と認識しておくことをおすすめします。
何故なら、現金はあくまであなたの生活環境を支えてくれるストックであり、原則としてインフレに伴い価値は漸減していくものだからです。
運用して増やしていく、社会の成長に追いつくために資産も成長させるという目的にはそぐわないアセットと言えます。
レバナスと組み合わせるのであれば、レバナスがカバーしないポートフォリオを組み込むのが妥当です。
例えば債券や、レバレッジ株式だとしてもGAFAMを含まないSOXLにするなど、その選択肢は多岐に渡ります。
重要なことは、自分が何に投資をしているのかを理解しておくことです。
もちろん、投資信託はそんな難しいことを考えなくても分散投資・積立投資ができるということがウリの一つですが、それであってもある程度はその中身を把握しておくべきです。
そうでないと、何となく分散しているつもりでも出来ていなかったりします。
7. 誰の話を信じれば良いの?
この記事を含め、世の中には投資に関する様々な情報が飛び交っています。
一体どの情報を、誰の言っていることを信じれば良いのでしょうか。
大前提として、嘘を吹聴している人は論外ですが、確信犯の可能性もあります。
確信犯という言葉は、正しくは『自分は間違っていないと思っていても、間違ったことをしてしまうこと』です。
『間違っていると認識していながら犯行を犯すこと』では無いので念のため。
つまり、良かれと思って間違った情報を発信している人もいることに気をつけましょう。
ちなみに当サイトはどうでしょうか。
少なくとも間違った情報を発信しているとは思っていませんが、何故そう言えるのかを簡単に説明しておきます。
それは、主観や勘に頼った憶測情報は取り扱っていないからです。
それでもミスはあり得ます。一つの情報源に頼るのではなく、複数の情報源を調べるくせを付けておきましょう。
次に注意するべきは、バイアスのかかった情報です。
代表的なものに過去の株価チャートの表示があります。
どの時点を起点にするかによって見え方が全く異なることに気をつけましょう。
○○年から△△年の間はこんなに儲かりました、という論調を鵜呑みにするのは極めて危険です。
例えばNASDAQ100はS&P500に圧勝、という情報をしばしば見かけますが、果たしてその言葉通りでしょうか。
また、投資の世界は勝てば官軍・負ければ賊軍の世界です。
買った人はもてはやされ、注目を浴び、ますます発信力を強めていきます。
しかし、誰もその人と全く同じ投資結果を得ることは出来ません。タイムマシンでもあれば別ですが。
またある程度の権威性のあるサイトではポジショントークも展開されたりします。
利益相反があり、スポンサーに好都合な主張をすることもあるでしょう。
情報の受け手側がそれを取捨選択、または正しく解釈・理解出来なければ、市場に踊らされるただの餌になりかねません。
自分は大丈夫、特段強い根拠もなく数多の投資家がそう言って損失を被ってきた歴史があります。
あなたは大丈夫と言える根拠はありますか?
誰の言葉を信じれば良いのか?と問いたくなる気持ちは分かりますが、それは自身で判断出来るだけの知識と常識をまず身につけなければならない段階にいる証拠でもあります。
誰もがウォーレン・バフェットのようになりたいと思いながら、焦るあまり逆に損をして退場する羽目になる。
残念ながらとても再現性の良い話です。
この記事を折角ここまで読んで頂いた方には、そんな憂き目には逢って欲しくないと思います。
正しいお金の知識を得るための、客観的な解説記事を多数用意していますから、時間のある時に読み進めていって頂ければと思います。
直接ファイナンシャルプランナーなどに話を聞く機会を作るのも良いでしょう、オンライン無料相談ツールも最近では増えてきていますので。
まとめ
この記事でお伝えしたい事は以下の7点でした。
- レバナスの最大のポイントは投資対象がNASDAQ100であること
- 長期積立で資産形成をすることが基本
- 楽天証券やSBI証券、その他多くの機関で取り扱い
- 追証の発生や価値がゼロになる心配は要らない
- レバナスはこれからも上がり続ける可能性が高い
- ただしレバナスに全力投資は避けるべき
- 自己判断出来るだけの最低限の知識は付けましょう
レバナスを使いこなせれば、大抵の金融商品は使いこなせると思います。
資産形成を進めながら、正しい情報を吸収・定着させていきましょう。
そのために当サイトをぜひご活用頂ければ嬉しいです。
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