そんな疑問はもっともで、特に投資初心者がレバナスを持つかどうかを悩む最大のポイントでしょう。
相場が弱気な時にはなおさら不安になりますよね。
この記事ではそのリスクに焦点を当てて分かり易く解説します。
その上でなおそのリスクを許容出来るのか、一度ゆっくり考えてみるのも良いでしょう。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
レバナスが楽天証券から発売されたこともあり、その認知度も上がってきたようです。
NASDAQ100に2倍のレバレッジをかけることで大きなリターンが得られる、ということは過去のシミュレーションや実績からも明らかで、将来への期待も膨らんでいるものと思います。
しかし一方で、レバナスは危険なのでは無いかという声も聞かれます。
特にNASDAQの下落が続く時には不安になるものです。
結論として、一歩間違えると危ないという側面は確かにあります。
そこで、どんなことに注意すればいいのか、何をすると危ないのか、チャートの分析などの小難しいことは一切抜きにして初心者が安心して投資を行えるように解説します。
レバナスのデメリット
どんなものもメリットとデメリットは表裏一体です。
履歴書や面接の時の定番、長所と短所は互いの裏返しとは良く言ったものです。
レバナスもそうです、大きく儲かるポテンシャルがあるということは大きく損するポテンシャルもあります。
レバレッジが2倍ですから、大暴落が訪れればその日の下落幅も2倍になりますので凄まじい損失を出す恐れがあります。
大暴落ではなくても、ボックス相場が長期に渡って続くような場合には逓減にも見舞われることになります。
これをどの程度のリスクと捉えるかについては以下の記事に詳しく書いていますのでここでは割愛しますが、イメージではなく正しく知っておくことが重要です。
1〜2年しか投資するつもりはない、というような人には向いていないと言えるかも知れません。
一方で、上がった時も下がった時も、長期に渡って積み立て投資が出来ればそのリスクは相当程度マネージメントすることが可能です。
15年以上かけてレバナスを積み立てた時に、資産総額がどのように増えていくのかをシミュレーションした結果を以下の記事で詳しく解説していますので参考にされて下さい。
また、さらに超長期に渡る株価の推移を見てみると、世界大戦やバブルの崩壊でどのように株価が動くのかのイメージも掴めるでしょう。
下落・暴落時の注意点
さてこの記事で最も伝えたいことは、暴落時に絶対にやってはいけないことと、やらないようにする方法です。
絶対にやってはいけないこと
それはただ一つ、狼狽売りです。
投資初心者ほど、また短時間で大きく儲けたいと望む投機経験者ほど、頭では理解していても抗えない心理的な問題です。
狼狽売りは絶対にしてはいけません。
レバナスで狼狽売りをするということは、世界的な相場が大きく崩れている局面ですから、レバナスはその下落幅も2倍に増幅されてとんでもない惨状を目の当たりにしていることでしょう。
そんな時に売却などしたら、わざわざ大損するためにレバナスを買ったようなものです。
これが守れる自信が無いのなら、例えば自分の投資している商品が値下がりした時に、値下がり幅が小さい商品や逆に値上がりしている商品に目移りしているようであれば、レバナスは買わないほうが良いです。
長期的な目線で見て、右肩上がりになると言う現実を知り、自分の投資方針がブレない状態になってからでも遅くはありません。
以下の記事に詳しく解説しています。
代表的なグラフを一つ紹介しておくと、以下の通り縦軸を対数目盛りにしてみることで、『一定割合での成長』を確認することが出来ます。
そして、長期に積み立てれば以下のような実績があるわけです。
この先もこうなって欲しい、きっとこうなるだろうと思うから積立投資をするわけです。
従って、そう思えないのであれば狼狽売りをする予備軍ですので、レバナスに手を出すのはやめておきましょう。
それでも上昇局面では羨ましくなってしまうかもしれませんので、ポートフォリオに少しだけ入れるなどで様子を見るのも良いかもしれません。
以下は『米国株を超長期で解説した記事』からの抜粋ですが、個人的には安定して上がるインデックスにレバレッジを掛けての積み立てはかなりの確度で資産を増やせると考えています。
狼狽売りをしないために
しっかりホールドと言っても、それが難しいから多くの方が損失に泣く現実があります。
初心者でそこまでの強靭なメンタルを持っている方は、よほど資産額に余裕があって余興で投資を楽しむ方以外には多くはないでしょう。
ではどうすれば狼狽売りを予防出来るのか?
私の経験上、暴落を身を以て経験することが最も良いトレーニングです。
極論すれば、暴落時に狼狽売りをして大損を出せば、身に沁みて理解出来ます。
自分では損切りしたつもりでも、結局その後の上昇局面を迎えた時に大きく後悔する経験を。
ですがそれが、人生に大きな影響を及ぼす大ダメージになってしまっては取り返しがつきません。
そこで私がオススメしているのが、初心者ほど、あるいは投資未経験者ほど、とにかく少額で経験を積むことです。
少額投資ではリターンが小さすぎて意味がない、という意見は投資経験者・上級者に言わせればもっともなことです。
しかし損失を学ぶには最適な手法です。
1億円の損失を出す前に、1万円の損失で学びましょう。
狼狽売りをしなければ無二の強さを発揮する
先ほども言った通りデメリットとメリットは表裏一体ですから、デメリットさえ克服出来るなら長期的には大きなメリットを享受出来る可能性が高いと思います。
狼狽売りをしないということは、そもそも長期投資を念頭に置くということです。
レバレッジ商品は長期投資に向いていない、などの意見もたまに聞きますが、レバナスの長期投資・長期積立は大変有効な投資手法であるということは以下の記事をご覧頂ければご理解頂けると思います。
ただ、大きく値上がりしていれば高値掴みの警戒感、大きく値下がりしていればそのまま上がらない警戒感がどうしても出てきます。
積み立てるにもいつが買い時なのかと、どんな時も悩んでしまってチャンスを逃す投資初心者も多いようです。
自身のポートフォリオにレバナスを入れてみようかと少しでも考えた方は、今、始めるべきかどうかを改めて考えてみましょう。
先ほどの対数グラフからも分かる通り、遅過ぎることは決してありません。
ちなみに、狼狽売りをしない自信があるのなら、ポートフォリオの一部に3倍レバレッジのETFなども入れてみると面白いかも知れません。
値動きはさらに激しくなりますので、ホールドする難易度も更に上がります。
しかし、上昇局面でのリターンも更に大きくなりますので。
ただし、リスク許容度の大きな方向けです。
終わりに
投資を少額でも始めるというのはとても有意義な経験です。
金融知識についての教育が疎かになっていたことから、ようやく2022年4月から高校教育に取り入れられました。
日本の経済発展が世界的にみて鈍化・衰退していく中にあって、どのように貧困を回避するべきなのか?
それを肌で感じながら学ぶには実践が一番です。
もちろん、投資を始めるには元手が必要で、先立つものが無ければどんなに投資をしたくても出来ません。
これについても副業が解禁されたり、ネットビジネスの参入障壁がどんどん低くなったりと、収入を増やすための間口は広がり続けています。
警戒してばかりいても始まりませんので、先ずは試してみましょう。例えばブログを始めるにしても、失敗しても失うものは高くて数千円です。
投資も副業も先ずは始めてみる、というマインドを持ちましょう。
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