相場上昇時
レバレッジの威力は凄い、FIREに一直線
上がり続ける保証は無い
ボックス相場時
積み立て継続こそが重要
逓減リスクが顕著で損してる
下落時
段階的な買い増しをするチャンス
言わんこっちゃ無い。。。
レバナス肯定派(レバナス民)とレバナス否定派(アンチ)の言い分はどちらが正しくてどちらが間違っているということではありません。
- レバナスはハイリスクだ
- レバナスは長期投資に向かない
- レバナスはもはや投機だ
- レバナスは損するから危ない
- レバナスで儲けた人は運が良かっただけ
こうした意見は根拠が含まれていないので、取り敢えず横に置いておきます。
この記事(このサイト)では事実と根拠に基づいた意見を取り上げ、解説していきます。
この記事はレバナスを推奨するものでも否定するものでもありません。
そもそも元来、投資手法について推奨だの否定だのすることは正しく無いと思っています。
私は科学者ですので、事実・データに基づいてお伝えします。
あくまでも事実を正しく知り、個々のリスク許容度や投資方針に基づいて利用する商品を選択すれば良いだけです。
- レバナスを推奨する人は、自己顕示欲によるものが多いと感じます(儲かったら自慢したくなる心理)。
- レバナスを否定する人は、その否定行為自体が自身の利益に繋がるケースがあるので気をつけましょう(自身が推奨する商品へ誘導する目的)。
この前提に基づいて、関心のある方のみ読み進めてください。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
レバナスは証券会社が儲かる商品である
確かにその通りです。
ただ、どんな投資信託でも証券会社は儲かります。
手数料ビジネスですので、当たり前です。
投資信託を買ったり売ったりする顧客の損得に関係なく、安定して利益を上げるには手数料を取るのが一番です。
投資信託はそのために誕生したようなものですので。
個別に株式投資するのは大変だし面倒、誰かやってくれないかな?
→このような需要に応えるビジネスが投資信託です。
ただ、投資信託の枠組みの中でもレバナスは信託報酬が高い、というのがアンチの指摘です。
大和レバナス:0.99%
楽天レバナス:0.77%
松井証券で現金還元を受けたところで、大和レバナスは0.8%台を切ることはありません。
投資信託の中には信託報酬が0.1%を切るものもありますから、それに比べれば高いと言えるでしょう。
しかし、果たしてこれは費用対効果の観点から見て高いと言えるでしょうか。
そうした視点で考えてみることも必要です。
レバナスの信託報酬が割高なのか否かについては、以下の記事にまとめています。
結論として、単純に割高であるとは言えないでしょう。
また、話題性のある時に売りたいという証券会社やファンドの思惑を指摘されることもあります。
商売、ビジネスですので当然ですね。
しかし思惑がどうあれ、買う時期がいつであれ、商品の価値が変わることも有用性が毀損されることもありません。
買う側、使う側の問題です。
包丁も板前が使えば最高の料理を提供し、幼稚園児が使えば凶器にも諸刃の剣にもなります。
どう使えばどう利益を生むのか、理解して使うことが最も大切です。
大暴落時のダメージは半端では無い
これも確かにその通りです。
レバナスはレバレッジが2倍ですから、NASDAQ100が10%も下がれば20%もの暴落をきたします。
資産がゼロになることも、マイナスになって追証を求められることもありませんが、大幅に資産を減らすリスクはあります。
レバレッジが掛かっていなくても暴落は恐ろしいものですが、それに拍車が掛かるとなれば冷静にホールドを続けるのは至難の技でしょう。
このアンチの意見は、最も的を射た指摘だと思います。
損失を被る多くの(特に経験の浅い)投資家は、この理由だけでもレバナスを避けた方が良いと、身を以て感じることもあったことでしょう。
この理由に異を唱えるとしたら、それは長期積立を継続するという主張以外には無いでしょう。
確かにNASDAQ100というインデックスについても永遠に上がり続ける保証はありませんから、世界経済の中心地が米国なのかどうかは注視しておかなければいけません。
ただ、少なくとも2022年現在はまだ米国が経済・技術開発・産業の中心的な場ですので、そうであればポートフォリオにレバナスを組み入れる判断を完全に否定することは出来ないと思います。
金融庁も認めないハイリスク銘柄
これまた事実です。
金融庁はレバレッジ商品に加えて、NASDAQ100に連動する商品も全てつみたてNISAの対象とはしていません。
2024年以降の新NISAでも同様で、それ以降はレバナスは一切NISA口座で購入することは出来なくなります。
この指摘は、金融庁の信用という後ろ盾をもって説明されるものです。
金融庁としては、マネーリテラシーの低い日本人が投資を始めるきっかけとして導入した制度の中で、狼狽売りのリスクを抑制するための手立てとして検討した結果なのでしょう。
確かに説得力があるように感じます。。。
しかし、本当にそうでしょうか。
つみたてNISAには、そもそもインデックス投資に勝てないことが統計的に明らかになっているアクティブファンドの商品がラインナップされています。
リスクの読み方も分からず、何となく投資信託を選ぶような投資初心者、知識の無い素人に対して、NASDAQ100はダメでアクティブファンドはおすすめ、と本気で言えるでしょうか。
金融庁は投資の専門家集団ではありません。
- 金融庁が言っているから正しい
- 金融庁が採用したものは儲かる
- 金融庁が採用しないものは損する
という意味ではないことに留意しましょう。
終わりに|レバナスアンチとは
メシウマという言葉があります。
人の不幸を嘲笑うこの言葉ですが、人間ですからどうしてもそんな気持ちになってしまうことがあります。
レバナス民が暴落に喘いでいる姿を見れば、レバナスを持っていない人は相対的に勝ったような気分にもなるでしょう。
しかし一方で、レバナスが大きく上がっている時にレバナス民が強気になっている姿を横目に、レバナス非保有者はそれを妬ましく思うこともあるかもしれません。
大前提として、レバナスは投資信託を購入できる人なら誰でも購入できる商品です。
嫌なら買わなければ良いですし、欲しければ買えば良い。
繰り返しますが、大事なのは事実とデータであって、それを正しく理解して自身の判断で活用出来ることです。
情報源には多くのバイアスがかかります。
それを理解しておきましょう。
レバナスを推奨したり否定したりすることで、その情報発信者は得をするのか?ということです。
例えば証券会社の窓口では、如何に手数料を多く取れる商品を売り付けるかが目的の一つです。
顧客の事を思って、とは表面上の言葉であって実態は異なる、というのは良くある話です。
同様に、冒頭でも触れたようにレバナスを否定する人は、レバナスを否定する事でその対極にあるような商品を推奨し、それによって利益を得る場合があります。
そうしたアフィリエイター/インフルエンサーの意見を目にしたレバナス非保有者が、レバナスで儲けている人たちへの妬みの感情を乗せて便乗して意見を発信することもあります。
しかしそのような意見には意味がなく、この記事で説明したような事実に基づいてリスク分析を自分で出来ることが何より大事です。
高校で投資の教育が始まったのは2022年度からで、お金の知識の無い日本人がとても多いのが残念な事実です。
少しでも自分から情報を取りに行く習慣を付け、関心を持つ事を心掛けましょう。
ファイナンシャルプランナーに無料で相談出来るサービスも増えてきましたので、使ってみるのも良いと思います。
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