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証券口座を複数持っておくべき理由:おすすめはR・M・L

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証券口座は複数持てる?
どこがおすすめ?

証券口座は複数持つことが出来ます(※ NISA口座は1人1つまで)。

1つしか持っていないと最悪の場合、強制的に売却されて課税や損失確定の憂き目に合う恐れがあります。

複数持つことで、以下のようなメリットがあります。

  • 各社の強みを活かせる
  • システム障害時に他の証券口座を使える
  • 重大なトラブル発生時に金融商品を移動させられる

この他にもIPO(新規株式上場)への申し込みの幅が広がったり、投資可能な金融商品も異なるなどの理由でメリットがあります。

自動積み立て専用の口座積極的なトレードを行う口座とで使い分けるなども考えられるでしょう。

反対に、複数持つことで以下のようなデメリットも発生します。

  • 管理が面倒になる
  • 税金過払い防止のため確定申告が必要になる場合がある
証券口座を複数持っておくべき理由

ただ最近は、私も利用しているマネーフォワードのような便利な管理ソフトが利用出来ますし、後で説明しますが税金過払いは長期積立を行っている限りはほぼありません。

この記事では、メリットの方が大きいと考えられる『証券口座の複数持ち』について、おすすめの証券口座と併せて分かりやすく解説します。

目次

証券口座を複数持っていないとどうなるか

冒頭で挙げたメリットの逆のことが起こります。

3大メリットは以下の通り:

  • 各社の強みを活かせる
  • システム障害時に他の証券口座を使える
  • 重大なトラブル発生時に金融商品を移動させられる

どこか一社のみの証券口座を利用している場合には、このメリットの逆、つまり以下のような事態になります。

3大デメリットは以下の通り:

  • 弱みをカバー出来ない
  • システム障害発生で売買出来なくなる
  • 証券会社破綻で強制的な売却の恐れがある

大前提として、証券会社が破綻しても投資家の資産が吹き飛ぶことはありません

銀行預金は1,000万円までしか保証されませんが、証券口座の資産は原則として全額が保証されます。

何故なら、銀行と違い『顧客資産の分別管理』が義務付けられているからです。

つまり投資家の資産を勝手に貸したり運用したり、自社の資産とごちゃ混ぜにすることが無いということです。

ただし、資産が返還される際に商品で戻って来れば良いですが、換金されて戻ってくる可能性があります。

  • もし含み損があれば、強制的に損失が確定
  • もし含み益があれば、強制的に課税

これは長期投資を行って資産を成長させる上ではあるまじき状況です。

複数の証券口座を持っていれば、売却せずに移動させることが出来ます。

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強制的に売却されるリスクを回避することが出来るというだけでも、複数の証券口座を持っておくことの意味は大きいと思います。

では3つのメリットはどの程度有益なものなのでしょうか。

次はその点を解説します。

3大メリットの解説

複数口座を持たない場合のマイナス面は理解頂けたと思います。

では、複数口座を持った場合のメリットについて、少し詳しく見てみましょう。

各社の強みを活かせる

証券会社は皆同じではありません。

八百屋は野菜や果物を売っていますが、商品ラインナップも違えば店主の愛想もくれる情報も違いますよね。

それと同じで、売買可能な投資信託やETFなどのラインナップやサポート体制などは証券会社毎に異なります

例えばS&P500に投資しようと投資信託を探してみると、お馴染みのeMAXISシリーズがHitします。

しかし同じような名前で2種類が存在しています。

  1. 『eMAXIS Slim 米国株式 S&P500』(信託報酬 0.0968%)
  2. 『eMAXIS S&P500インデックス』(信託報酬0.330%)

この記事で紹介する証券会社ではいずれも信託報酬の低い『Slim』の方を購入することが出来ますが、大手証券会社の野村證券には信託報酬の高い方しかラインナップがありません。

一方で、野村證券の窓口に行くと、他では無いほど手厚いおもてなしを受けられます。。。というのは冗談として、

それも事実なのですが、他にも例えば投資に役立つ各種情報やファンド設立の情報などをメルマガで受け取れたり、個別の投資案件のサポートを受けられたりします。

つまり、自分にどのようなサービス/環境が合っているのかを知り、それに合わせた証券会社で口座を開設する事が重要です。

システム障害時に他の証券口座を使える

証券会社がシステムトラブルで取引不可能な状態に陥ることは、珍しいことではありますが起きない事でもありません。

2020年にネット証券3社で起きたトラブル2021年にネット証券2社で起きたトラブルシステム障害が多発するSBI証券など、長期に投資を行っていれば誰もが何らかのトラブルを経験するでしょう。

ヒトが作ったシステムです、致し方ありません。

特定の証券会社の責任では無い場合もあります。

例えばAmazonのクラウドサービスであるAWSに障害が発生したせいで起きるシステム障害などもあります。

こうしたトラブルに見舞われた時に、出来る対処は障害を起こしていない証券会社を利用すること以外にありません。

設定した通りに自動で積立を継続しているだけであればそれほど大きな影響は無いかもしれません。

しかし積立金額を大きくした直後の買い付けが出来なかったり、いざ取り崩しを開始しようとした時に思うように換金出来ない状況が続いたりすることも無くはありません。

重大なトラブル発生時に金融商品を移動させられる

システム障害程度で済めば良いですが、万一にも証券会社が破綻してしまうようなことがあるとどうなるでしょうか。

銀行とは異なり、先ほど触れた通り資産が失われることはありません

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2,000万円だろうと2,000億円だろうと、ちゃんと帰って来ます。

しかし、その時に投資信託やETFのまま帰ってくるとは限らず、換金(つまり売却)されてしまう可能性があります。

もし証券会社を複数持っていれば、換金されてしまう前に他の証券口座に移すことが可能になります。

この操作は入庫・出庫あるいは移管と呼ばれ、緊急回避的に行われることもあれば、途中でメインに使いたい証券会社が変わった場合などにも利用されます。

移管には手数料が掛かりますが、近年では顧客獲得のために無料キャンペーンが実施されることもありますので、有効に活用しましょう。

おすすめ証券会社3選

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ここからは、独断と偏見によるおすすめ証券会社トップ3を紹介します。

それぞれの証券会社に関する記事のリンクも付けていますので、気になる場合は詳細をチェックしてみて下さい。

最優先すべき証券会社:楽天証券

ネット証券が台頭して来てから投資を始めた方にとっては当たり前のように利用されている証券会社では無いでしょうか。

2021年末時点で700万口座を突破し、野村証券やSBI証券を超えてものすごい勢いで増加しています。

楽天経済圏と呼ばれる一連のサービス環境を利用している方が多いことも一因だと思いますが、何より購入可能な投資信託のラインナップが圧倒的に豊富なのが特徴です。

業界トップクラスの2659本(2022年3月22日時点)は、欲しい商品が確実に見つかると言っても過言ではありません。

2021年11月には楽天レバナスが登場したことも話題になりました。

投資信託だけではなくETFも豊富に揃っており、本サイトで紹介したことのあるほぼ全ての商品が購入可能です。

VT・VTI・VOOなどはもちろん、3倍レバレッジETFシリーズなども積み立て設定可能です。

信託報酬が還元される:松井証券

松井証券は、実は私が20代の頃に最初に開設した証券口座でもあります。

知名度は余り高くはありませんが、100年以上の歴史を誇る老舗証券会社です。

  • 25歳以下は株式取引の手数料が無料
  • NISA株式取引手数料無料

などのサービスのほか、手厚いサポート体制が整っています。

初心者で右も左も分からないような状態で、いきなり数千ものラインナップから選べと言われても悩んでしまうという方におすすめです。

無料のロボアドバイザーが心強い味方になってくれるでしょう。

どこより手軽で身近:LINE証券

投資を始める時の最初のハードルは警戒感です。

そしてその次のハードルが面倒臭さでしょう。

LINE証券は普段利用しているLINEアプリで投資を行うことが出来る手軽さが最大の特徴です。

以下の広告を見ても分かる通り、タレントを起用して手軽さを前面に押し出しています。

NISA口座を作れなかったり、外国株式の取引が出来なかったりという、2022年3月現在ではまだ不十分な点もあるものの、インデックスに連動する投資信託を使った長期積立投資などは十分に可能です。

面倒くさがって投資しない、という最大最悪のリスクを回避してくれます。

複数口座を持つデメリット

デメリットは実質無いと言えるでしょう。

何しろ基本的には面倒臭さだけだからです。

確かに、複数の証券口座のログイン情報を管理しなければなりませんので、その分IDやパスワードは増えます。

しかしそれは銀行でも楽天市場などのeコマースでも同じことで、実質的なデメリットにはならないと考えます。

Y-bow

面倒臭がらずに対応して下さい。

もう一点あるとすれば、税金の過払いリスクです。

と言っても単純な話で、損益通算の作業を確定申告するというだけです。

つまり、例えば楽天証券で50万円の利益、LINE証券で50万円の損失をそれぞれ確定させたとします。

この場合は通算の利益はゼロですから本来は税金はかかりません。

ところが、楽天証券で特定口座を利用している場合には50万円の利益確定時点で20.315%の税金が引かれてしまうのです。

この点は確定申告と損益通算についての解説記事で詳しく説明していますので参考にされて下さい。

要するに、複数の証券会社で儲けと損失が出た場合には合算するために確定申告が必要になる、ということです。

終わりに:証券口座は複数開設がおすすめ

証券口座を2つ以上持つことのメリット、必要性について紹介しました。

加えて、1つしか持たない場合のデメリットが大きいのに対して、2つ以上持つ場合のデメリットが非常に小さいことが分かります。

Y-bow

以上から、私は証券口座は2つ以上は持っておくべきだと考えます。

楽天証券、松井証券、LINE証券以外にも沢山の証券会社がありますし、銀行でも証券口座を作ることは出来ます。

私自身もこれ以外の証券口座を持っています。

SBI証券も利用しています。

証券口座は持っているだけではコストは掛かりません。

開設にも費用は掛かりません。

先ずは行動することが重要ですので、どんな金融商品を買うのかを考える前に先ずは証券口座を整備しておくというのも一つの手です。

形から入って、その後でゆっくり勉強しても遅くはありませんので。

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