2022年3月1日から関連コンテンツユニットに代わって新たに始まるマルチプレックス広告。
- どんな仕様変更なのか?
- 『関連コンテンツユニット』だった時代と比べて儲かるのか?
- 不都合は無いのか?
- 設定変更などは必要ないのか?
この記事ではこれらのポイントを解説します。
ブログ初心者には優しい広告ユニットになるのか、読者離れを引き起こす恐れがあるのか、ブログ運営者の考え方次第で使い勝手も変わって来そうです。
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- 毎日更新 250記事/8ヶ月達成(2021.9〜)
- Cocoon→SWELLに乗り換え
- 本業/副業/子育ての合間でブログ作成
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仕様変更:全広告表示ユニット
Googleからの公式発表には以下のようにあります。
長いので先に要約しておくと、
- 広告だらけのユニットを記事下に置くと儲かることが分かったので導入します、関連記事と混合ではなく全部広告にします。
ということです。
以下、Google AdSenseヘルプより
2022 年 3 月 1 日より、関連コンテンツ ユニットには広告のみが表示されるようになり、名前も「Multiplex 広告」に変更されます。
Google AdSenseヘルプより
関連コンテンツは当初、サイトを訪れたユーザーに関連コンテンツを宣伝するためのおすすめサービスとして始まりました。これには、関連コンテンツへのリンクの横に広告を表示するオプションも含まれていました。
関連コンテンツを宣伝するサービスの利用回数が減ったことに加え、広告専用の関連コンテンツ広告フォーマットでユーザーの肯定的なフィードバックとパフォーマンスの成果を得られたことから、このサービスのサポートを終了し、既存のすべての関連コンテンツ ユニットを広告表示のみに変更することにしました。これは、[広告で収益化] オプションがオフになっている関連コンテンツ ユニットにも適用されます。
さらに、以下のようにも記載されており、実質的に初心者でもアドセンス審査にさえ通れば利用が可能になります。
Google アド マネージャーで利用可能な広告フォーマットに合わせ、名前が「関連コンテンツ」から「Multiplex 広告」に変わります。
関連コンテンツに現在適用されている利用資格制限が削除されます。新しいフォーマットはすべての AdSense パブリッシャー様にご利用いただけます。
AdSense のインターフェースから [サイト] [関連コンテンツ] ページが削除されます。
関連コンテンツ ユニット エディタが更新され、広告専用の新しいフォーマットが表示されるようになります。
(ラボ参加者のみ)広告専用の関連コンテンツの AdSense Lab が無効になり、使用停止としてマークされます。
Google AdSenseヘルプより
マルチプレックス広告が登場する前までは、アドセンスと言えば以下のような4つのハードルがありました。
マルチプレックス広告の登場で4つ目のハードルが完全に消えたことになります。
まずブログの開設、そして記事の投稿、アドセンスコードの設置が最初のハードルです。
これは2022年3月1日以降も変わりありません。
収益化を考える初心者ブロガーの最初の関門とも言えます。
合格した後はいよいよ広告を貼って収益化を図りますが、そもそも読者がいなければお話になりません。
SNS等で集客しながらも、ある程度の検索流入を獲得して広告を見てもらう必要があります。
SNSでブロガー同士の繋がりで見てもらってもクリックはほとんど見込めないでしょう、同業で繋がりのあるアカウント同士のクリックは無効なトラフィックと見なされかねませんので。
収益見込みが1,000円に達すると住所確認の封書が届きます、これが第二の関門と言えます。
デポジットの入金がありますので、通帳に初めてGoogleの文字が刻まれます。
累計8,000円の到達はGoogleからの振込み基準への到達を意味します。
人によって達成までにかかる時間や記事数は様々でしょうが、1,000円や5,000円で諦めてしまっては0円と一緒ですので、このラインが第三の関門となるでしょう。
ここまで来て初めて『アドセンスで収益化出来た』と言えるでしょう。
かつての第四の関門でした。
関連コンテンツユニットはアドセンス広告の中でも収益に繋がり易いとされ、記事下の関連記事の中に広告をさりげなく自動で仕込んでくれるものです。
見る人によって最適化された広告が、記事を読み終わったタイミングで関連記事とともに表示されることで、巧みにクリックを誘うものでした。
ただしその利用にはPV数が一定以上なければならず、その基準は月間PV10,000とも30,000とも言われています。
加えて記事数も100や120以上と言われ、10記事未満しかないカテゴリがあってはならない、などとも言われていました。
この第四の関門がなくなったことは、初心者に優しくなったと同時に大きな目標の一つを失ったとも言えるかもしれません。
一方、関連コンテンツが既に大きな収益をもたらしていたブロガーにとっては死活問題と言える側面もあるかもしれません。
収益は一体どう変化するのか、次にその点を見ていきましょう。
関連コンテンツユニットより儲かる
関連コンテンツユニットは事実上、中級者以上しか使用することが出来ませんでした。
それが2022年3月1日から廃止され、上記のごとく誰もが使えるマルチプレックス広告に生まれ変わることになりました。
苦労して解放した関連コンテンツが初心者でも使えるようになるとは。。。
関連コンテンツは稼ぎ頭だったのに。。。
そんな声も一部では聞かれましたが、全てはGoogleのために広告を貼る末端作業員の戯言でしかありません。。。
想像も及ばないほどのビッグデータを活用して膨大な実験を行い、高精度の統計解析に裏付けられた戦略として、この方針転換に至ったわけですから、ありがたく使わせてもらいましょう。
嫌なら使わないという選択肢もあるわけですから。
記事数の少ない初心者にとってはむしろチャンスで、この変更にはメリットしかないと言っても過言ではないでしょう。
結論としてGoogleが儲かる仕様変更なのですから、初心者がこのマルチプレックス広告を使用出来ること自体は、初心者としても収益化の幅が広がったと見るのが正解でしょう。
不都合は回遊性の低下懸念
確かに、関連記事欄を埋められるほどの記事数がない場合でも収益効率の高い広告ユニットが使えるようになることはプラスでしょう。
しかし見方によっては、広告収入よりもまずは様々な記事を読んでもらい、サイト内を回遊してもらいたいと考える方にとっては不都合かもしれません。
そのような場合には、大人しくマルチプレックス広告の使用を避けましょう。
記事を読んで欲しいなら広告をクリックさせない、収益が欲しいなら記事をクリックさせない。
関連記事と広告とは両立するものではなく二者択一であるという概念を忘れてはいけません。
そして、サイトを回遊させるよりもその場で、とにかく広告をクリックさせることがアドセンス収益が増えるということが明らかになったことを受けての仕様変更ですので、アドセンスで稼ぐことを優先する方はマルチプレックス広告を利用するに越したことはありません。
心情的に『直帰率が上がるのは嫌』と思うかもしれませんが、それが収益効率化のための答えであることをGoogleが教えてくれています。
どうしても納得行かなければON/OFFを比較して、自信のサイトでどちらが自分の求めている運営状態に近づけるか実験してみるのが良いと思います。
設定変更はケースバイケース
関連コンテンツユニットが自動的にマルチプレックスに変更されますので、マルチプレックス広告を使いたく無い場合には設定解除が必要になります。
逆にマルチプレックス広告を使う場合には特に設定変更は不要です。
終わりに
アドセンスは収益を上げることに関してはアフィリエイトよりも難易度が低く、ブログ初心者でも審査さえ通れば数円・数十円程度はすぐに達成出来ることから、モチベーションの維持には有効とされます。
そのアドセンスがさらに初心者に優しくなったと考えれば、ブログ開設から間もない方々には朗報です。
あまりに広告ばかりに気を取られていては本末転倒ですが、収益化の目処が全く立たずに諦めてしまうようなケースを少しでも減らせるのであれば有意義なのかもしれません。
大きな収益を狙うブロガーはアドセンスをあまり利用しない傾向ですが、これを機にアドセンスブロガーが増えるかも。。。?
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