投資関連の情報を見るとFIREとか何百万、何千万の投資話ばかり。
- 生活の中で小さな節約をすることの意味は、そんなに役に立たないものなのでしょうか。。。?
- 節約を頑張るくらいなら、収入を増やすことを考えた方が良いのでしょうか。。。?
お金の悩みはなかなか人に相談しづらく、お金の知識もあまりなく、漫然とやりくりを考えている方が多いのでは無いかと思います。
そこでこの記事では、FIRE済みの投資家として、節約の意味と投資に繋げる意義・お金を増やす行動パターンを紹介します。
少しでも資産形成に役立てて頂ければ嬉しいです。
結論:資産形成のためには、
- 節約は必須では無いが節約マインドは重要
- 少額でも投資に繋げることに意味がある
- 資産と負債の見分けが出来るようになる
コツコツ続ければお金が貯まる、という話ではありません。
少額で積み立てることで資産を形成するという視点の記事は以下を参照下さい。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
節約は意味ない?辛いならやめましょう
しかし、辛いなら止めましょう。
稼ぐこと、投資で増やすことの方が性に合っていると思うなら、無理して節約する必要はありません。
- 節約も、
- 収入アップ(副業含む)も、
- 投資も、
いずれもお金を確保するための行動です。
その規模は人それぞれで、月1,000円の節約が嬉しく感じてモチベーションが上がる人もいれば、投資で毎月数百万は動かないと面白く無いという人もいるでしょう。
大事なのは、時間効率と継続です。
それぞれの立場や資産規模で出来ることをやり、かつそれが先々レベルアップに繋がる活動であることが重要です。
レベルアップとは、資産形成速度を上げるという意味です。
毎月1,000円の積み立て投資など、何の役にも立たない。
そんな指摘はお金持ちからすれば当然で、誤差みたいなものかもしれません。
しかし、将来的に大きな規模で投資を行うときに失敗しないためのトレーニングとしては極めて大きな意味があります。
節約もそれと同様で、資産形成を効率よく進めるためにはとても重要なスキルの一つになります。
何でもケチるという意味ではなく、
- 何にお金を使うとどうなるのか?
- 負債と資産の見分けが出来るか?
という視点で節約を考えることに意味があります。
それが分かった上であれば、節約がストレスになるようならやめて構わないと思います。
節約しなくてもお金は貯められますし、投資も出来ますので。
節約には意味があります、しかし節約の意味を理解した上、投資に回すお金を捻出できるのなら無理は不要です。
節約マインドはお金持ちに通じる
節約は無理にしなくて良いとは言いましたが、節約できない人はお金を溜められません。
さっきと言っていることが違うじゃないか、という声が聞こえてきそうです。。。
矛盾しているようですが、ここでも節約の意味が分かっているかどうかがポイントです。
金遣いが荒いとか、ケチと言った概念とは少し異なります。
無駄なお金を使わない、というよりは『自分が何にお金を使うべきかの優先順位を付けられる』というのが大切です。
年収が1000万円あるからと散財していては資産は成長せず、いつまで経っても貯金50万円だけというケースは少なくありません。
年収が300万円でも節約を重ねて積立投資を行っている人は、やがて大きな額の資産を運用するようになるでしょう。
20年、30年が経過する頃には数千万円もの資産規模の違いを生んでいるかもしれません(年収300万の人の勝ち)。
資産と負債の区別が出来るか、というのが最終到達点ですので。
新車や新築の購入をするときに、日本人はあまりそのことを考えないようです。
それはお金の知識が無さ過ぎるからです。
節約志向が強い人は、その中でも一歩、お金持ちに近いと言えるかもしれません。
新車や新築マンションを買う人が愚かだとは言いません。
価値観は人それぞれですので。
ただ、負債を抱えるという認識があるのと無いのとでは大違いです。
国産の新車を300万円で買う時、その車の価値は200万円であることを分かって買うなら問題ありません。
好きなアーティストのグッズをプレミア価格でオークションで入手するように、個人の価値観です。
300万円出せるなら、そのお金で中古車(新車時に600万円)を買った方が遥かに良いものが手に入るのは自明ですが、新品がどうしても良いというこだわりがある場合もありますので。
或いはリセールバリューが高く、300万円で新車で買って、350万円で売れるのであればそれは資産ですので、そのような目利きが出来るのなら素晴らしいことです。
この記事では負債の抱え方を説くのが目的では無いので話を戻すと、節約を好むタイプはこのようなお金の概念に敏感であり、資産形成に有利なマインドであると考えられます。
有名なエピソードですが、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏はアメックスのグリーンカード(最低ランク)を使っています。
彼らは大富豪ですからブラックカード(センチュリオンカード)だって使いこなせるでしょう。
しかしそうしません。
その主な理由は『特典が不要だから』だそうです。
一方、特典を使いこなせてもいないのに見栄でゴールドやプラチナを使っている人、心当たりはありませんか?
それが悪いとは言いません、お金の使い方の一例です。
ただ、兆円単位を持っている大富豪が、年間数万円の年会費を無駄だからと節約している、という実例を知って頂きたいだけです。
ウォーレン・バフェット氏は自分の散髪代金まで投資換算して、要不要を判断するとまで言っています。
ケチるかどうかではなく、正しくお金の動きを把握・イメージ出来ているかが重要です。
そうした感覚の無い人は、例えば無利子や極めて利率の低い借金である奨学金の繰上げ返済に躍起になったりします。
奨学金を繰上げ返済して、車や家のローンを組むのは、単に利率の高い借金へ借り換えしているだけです。
それは愚かとしか言いようがありません。
節約したら貯金ではなく投資すること
節約マインドがお金持ちに通じる重要な考え方であることは分かって頂けたと思います。
では次に、節約しただけではなく、その浮いたお金をどうするかです。
貯金箱に貯めておいたり、銀行に預け入れておいたりという選択肢は現代社会では避けるべき選択肢です。
銀行預金の年利が5%も8%もあった時代、あるいはバブル崩壊後で不動産も株もダダ下がりだった時代であれば、現金で保有しておくことは重要でした。
しかし銀行の金利はほぼゼロまで下がり、世界経済の発展とともに安定してインデックスが上昇する現代において、現金のみの保有はもはや自殺行為と言っても過言ではありません。
本サイトで幾度と無く説明してきた積立投資を行い、資産を成長させなければどんどん貧困に陥ってしまう環境です。
そこで、節約して捻出した資金は投資に回すという習慣を付けましょう。
例えその節約額が数百円だったとしても、それで投資を行うべきです。
少額投資を推奨する理由でも説明しましたが、将来の狼狽売りを回避するためです。
確かに、毎月100円を積み立てたところで老後資金の確保には程遠いでしょう(60年もあれば話は別ですが)。
しかし、大きな金額を運用出来るようになって初めて投資を行うと、途端に狼狽売りによって巨額の損失を被る可能性があります。
小さな金額を運用しておき、経験を積むことは極めて重要です。
特にマネーリテラシーが極端に低い日本人には必須のトレーニングと言えます。
何に投資すれば良いのか、については当サイトに参考になる記事を多数用意していますので見てみて下さい。
負債と資産と節約
上記のごとく、節約は延いては負債を減らして資産を増やすことに繋がります。
あなたが節約しようとしている対象、お金を出そうとしている対象は資産と負債のどちらでしょうか?
- 投資とは、資産を増やすことです。
- 節約とは、負債を減らして投資に回すお金を増やすことです。
今一度、自分の消費行動を見直してみましょう。
負債とは、将来的に、他の経済主体に対して、金銭などの経済的資源を引き渡す義務のこと
Wikipedia 負債より
資産とは、将来的に収益をもたらすことが期待される経済的価値のこと
Wikipedia 資産より
なんとなく無駄とか、1000円では足しにならないとか、そういう考え方では無く大局的な視点を持ちましょう。
要するにこの記事で伝えたいことは、冒頭で示したとおり『お金の動きの意味を把握することが重要』ということです。
抽象的な表現と具体例を挙げるなら、例えば以下のようになります。
資産価値の無いものにお金を出すときにはその意味を意識する。
- その腕時計は本当に必要?将来売却する?
- その車は何年乗る?減価償却考えてます?
節約は投資に繋げる。
- 月100円でも良いトレーニング
- 扱うお金の規模は徐々に大きく
無理に節約しなくて良い。
- 固定費を削るのは有効だが必須ではない
- 食費・電気代を削って体を壊しては本末転倒
そして、貯金するのではなく投資するマインドに繋げていきましょう。
節約→投資
投資のために節約する行動様式が身に付けば、資産形成が上達する事は間違いありません。
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