最近はネット証券会社全盛期とでも言うべき時代が到来し、誰しもが楽天証券かまたはSBI証券推しです。
私もその2社の証券口座は持っていますが、実はお得な投資が可能な証券会社はそれだけではありません。
この記事では、知る人ぞ知る(知名度はイマイチかもしれませんが)松井証券がどれだけお得かを紹介します。
レバナスを含む投資信託の積み立てでは以下の理由でお得になります。
ポイントバックだの手数料が安いだのと言われるネット証券に対して、松井証券では手数料はもちろん無料な上に『信託報酬の一部を現金で還元する』と言う驚きのサービスを展開しています。
実は私が初めて持った証券口座でもあり、今はメインで使っていないのですがこれから投資を始めるなら良い選択肢だったな、としみじみ。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
松井証券で出来ること
大手ネット証券で出来ることは大抵出来ます。
口座の開設と維持に関して
全ての手続きはオンラインで完結し、口座開設から各種取引まで店舗に出向くことは一切不要です。
本人確認書類やマイナンバーの確認は必要ですが、これは楽天証券でもSBI証券でも一緒です。
手続き等で不明点があった際には、無料の電話サポートセンターが利用出来るのは初心者には嬉しいポイントかも知れません。
規模が小さい(顧客数がまだ多くない)ことを逆手に取り、大手ネット証券では対応し切れないような手厚い対応を受けられる体制が整っています。
※HDI-Japan主催の問合わせ窓口格付け(証券業界)で2021年度まで11年連続で最高評価を受けています。
なお自動入金についても後述しますが、ネットリンク入金時の振込手数料は無料です。
ゆうちょ銀行やUFJ、みずほ、三井住友はもちろん、セブン銀行や楽天銀行、じぶん銀行などの口座を持っていればOKです。
取り扱い投資信託のラインナップ
実は松井証券はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券に先駆けて、初めて『全ての投資信託の購入時手数料を無料』としました。
2021年の段階で1,500以上の投資信託を揃えており、もちろんレバナス(iFreeレバレッジNASDAQ100: 大和レバナス)の取り扱いもあります。
ただ、私見ですが、つみたてNISAはあまりおすすめしていません。。。リスク許容度次第ですが。
自動入金(手数料無料)
「定期入金」サービスは、指定の銀行口座から、毎月自動的に一定額を引き落としする入金方法です。初回設定を行えば、その後の入金の手間を省くことができます。
松井証券公式HPより
楽天証券が楽天銀行から自動スイープで入金出来るように、松井証券でも自動入金サービスが使えます。
少額積み立て投資
ポイント還元
松井証券ポイントという独自のポイントを付与しています。
と言っても、このポイントはdポイントやAmazonギフト券に交換出来ますので、使い勝手は悪くありません。
交換レートは1ポイント=dポイント1ポイント=Amazonギフト券1円です。
※Amazonギフト券への交換は1,000ポイント単位
松井証券ポイントをそのまま投資信託の買い付けに回すことも出来ます(銘柄は限定されます)。
ロボアドバイザー
簡単な8個の質問に答えるだけで、一人ひとりに最適なポートフォリオ(投資信託の組み合わせ)を提案してくれるロボアドバイザーをはじめ、運用目的に応じて投資信託を提案する「投信提案ロボ」、保有している銘柄をこのまま持ち続けて良いか診断する「投信見直しロボ」がお客様のお悩みをサポートいたします。
松井証券公式HPより
初心者に優しい、という面をアピールする目的があるとは思いますが、実際に勝手が分からない時にアドバイスを貰える環境というのはとても有益です。
様々な情報源を確認して頂きたいとは思いますが、この手のサービスがあるのも楽天証券やSBI証券などには無い特徴の一つですので、ぜひ活用してみて下さい。
初心者の方には、当サイトの内容よりも分かりやすいかも知れません。
レバナス購入が松井証券でお得な理由
冒頭で紹介した通り、松井証券には『現金還元サービス』なるものがあり、保有金額に応じて現金・ポイントが付与される銘柄が指定されています。
大和レバナスの信託報酬は楽天証券も松井証券も0.99%です。
ですが松井証券では0.1350%分の還元が行われますので、実質0.855%になる計算です。
一部の金融機関では、投信を他社へ移し替える際に手数料が発生しますが、松井証券ではこの費用を全額負担する「移管手数料負担サービス」なるものも用意されています。
知名度や広告宣伝があまり行われていないせいで知られていないようですが、意外とお得度の高い証券会社と言えるのではないでしょうか。
松井証券の良くないところ
楽天証券などと比べて不利な点も挙げておきます。
自動入金が1万円以上から
毎月1万円以上の積み立てを行われる方は問題無いですが、少額で積み立てを行いたい場合などには不便です。
5,000円/月のような積み立て設定を行う場合には、手動で毎月入金するか常に残高を気にしておく必要があります。
レバナスの手数料だけ見れば楽天証券の方が安い
大和レバナスの信託報酬は0.99%であり、松井証券の現金還元を行っても0.855%です。
ただし、その差は僅かである上に、運用成績では必ずしも楽天レバナスが優秀とは言えません。
実際に楽天レバナスが設定された2021年11月18日以降の推移を比べてみると、下落局面における下落率は以下の通り大和レバナスの方が小さく抑えられています。
目指すインデックスが同じでも、レバレッジを掛けて運用する連動精度に差があるために起きる現象です。
従って、結局は大和レバナスを松井証券で運用する方が効率が良いことになります。
松井証券とは
最後に補足として、松井証券について紹介しておきます。
あまり名前を聞かないかも知れませんが、100年以上の歴史を持つ東証一部上場企業です。
日経平均株価にも組み入れられている、100万以上の口座を持つ証券会社です。
楽天銀行は1,000万口座を超えていますのでそれに比べれば規模は小さいですが、だからこそ差別化のための面白い方策を打ち出してきます。
株式会社ファイテックと共同でオンライン・トレーディングシステム「NetStock2000」を開発・使用し、他社へも販売しようとしていたくらい、ネット証券の先駆的な試みを行っていました。
私が初めて松井証券でネット証券口座を作った時、デバイスはガラケーでした。
これをお読みの20代以下の世代はガラケーなど触ったこともないかも知れません。
早くから日本の投資環境の改善を図ろうとしていたのでしょう、個人的には好感の持てる証券会社です。
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