
- ブロガー・投資家・医学博士・個人事業主
- 宇宙好き
- 高校では生物・物理
- 21世紀は物理で稼げないから医学へ(邪)
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はじめに
病気体験記シリーズは、筆者が体験した様々な疾患に関する情報発信コンテンツです。
参考にして頂く前に大前提として、不調を感じた時には自己判断をせずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
本稿では、目が痛くて涙が止まらない角膜びらんについて紹介します。
今でも時折再発し数日間に渡って痛みが続くこともありますが、上手く付き合うことが出来ています。


同じ診断を受けた方の参考に、少しでも理解の助けになり不安が払拭されることを願います。
この記事のターゲット
- (再発性)角膜びらんと診断された人
- 角膜びらんのことを良く知りたい人
- 突然の目の痛みと涙が止まらなくなったことがある人
角膜びらんとは
疾患についての詳細は以下のサイトが参考になります。



本稿では私の経験をもとに、発症から執筆時点までのおよそ20年間の経過を記します。
発症
ある日突然でした。
朝起きると右目が開かず、もの凄い痛みが襲ってくると共に大量の涙が溢れ、どうしようもない事態に陥ったのです。
初めての経験でしたので、目に何か異物が入ったのではないかと思いました。
私は当時も今も裸眼で生活しており、カラーコンタクトを含め目に何かを入れた経験は一切ありませんでしたので、いわゆるコンタクトを入れっぱなしで寝てしまったというような事態は想定されませんでした。
当時はまだ学生でしたが丁度日曜日でしたので通学の必要はなく、しばらく落ち着くまで待とうと思ったのを覚えています。



何しろ痛みで全く目を開けることが出来ず、止めどなく涙が溢れてきます。
涙が分泌されるときに聞こえる音(目の奥?耳の奥?で聞こえるゴロゴロというような音)だけが続いており、何かが入ってしまったのなら早く洗い流されて欲しいと願ったものです。
症状と眼科受診


しばらく待っても痛みは一向に治る気配がありませんでしたが、涙を流しながらも目を開けることに成功しました。
何かが入っているのであれば見てみようと思ったので、鏡で確認したところ、何物も見つけることは出来ませんでした。
ただ、症状のない左目で見る世界よりも痛みのある右目で見る世界は眩しく、感覚的には光量の調節が出来ていないように感じました。
謎のこの痛みを何とかしたいと眼科を調べましたがこの日は日曜日。
近所の眼科はどこもやっていなかったので、その日に受診可能な眼科を調べるととある大学病院がヒットしました。
とにかく早く診てもらいたいという一心で、大学病院なんて初めてのことでしたが早速向かうことにしました。
当直の若いドクター2名に担当して頂きました。
いかにも研修医という若手だったのをよく覚えています。
色々と調べはしたものの結局特に問題なさそうということで、殺菌用の目薬を渡されて眼帯を巻かれて帰宅することになりました。
取り敢えず大事では無さそう、ということで安心はしましたが、逆に痛みの原因がはっきりしない不安感もありました。
診断と治療


その後もまだ痛みは続き、結局翌日まで痛かったので大学は休んで近所の眼科に行くことにしました。
そこで細かく調べて頂いたところ、“再発性角膜びらん”と診断されました。
どうやら角膜という眼球の最も外側の膜に傷が付き、部分的に剥離してしまっているようなのです。
傷が付いた原因までは特定出来なかったものの、ひどい逆さまつ毛で、剥がれていない部分の角膜も傷だらけと言われました。
角膜の表面の傷は治療によって回復することがありますが、同じ場所の傷が繰り返される場合があります。痛みや見え方の変化を、自己判断だけで軽いものと決めないことが大切です。
痛みと涙はキツかったですが、しばらく眼帯をしつつ目を大事にすることで解決を図ることになりました。
寝起きで特に涙の量が減っているときに角膜びらんの症状が起きやすいということで、翌朝から目覚めた後に目を開ける前に目薬をさすことになりました。



これが意外と難しくて、目が覚めたら目を開ける前に、という難易度の高さに驚きました。
起床したら普通はまず目を開けますから。
慣れるまではつい目を開けてしまったりしていました。
しかし数日すると徐々に目の痛み、違和感は引いてきて、やがて元どおりになりました。
結局、眼帯をしていたのは二日間だけでした。
経過と再発予防
一度治った後、しばらくは予防のために毎朝目薬を使っていましたが、やがて全く気にならなくなるといつしかその習慣も薄れ、もと通りの生活を送るようになっていました。
ところが、またしばらくしたある日、その突然の痛みと涙が襲ってきたのです。
目覚めた瞬間でした。
既に一度経験しているので、また角膜びらんかとすぐに気付きました。
目薬で対応はしましたが、初めて発症した時よりは幾分マイルドな症状で、確かに痛みはありますが何とか目を開けることは出来ていました。
そして数日かけて元に戻るという経過です。
以降、幾度となく同じ角膜びらんを繰り返すようになりました。
症状が起こり始めるのはいつも目覚めの時で、痛みと涙は数日で収まります。
ただし経験的に、この症状が起き始めると完全に治るまでの数日間、明らかに視力が落ちます。
症状のある右目は裸眼で視力が1.2〜1.5あるのですが、たまたま健康診断のタイミングにこの症状が出ていた時は0.6まで落ちたことがありました。
当時は毎朝目を開ける前に点眼するよう説明を受けました。しかし習慣が続かず、再発時も数日我慢することがありました。これは私の過去の行動であって、お勧めする対応ではありません。現在の治療や再発予防は、眼科で自分に合った方法を相談してください。
私の目はまつ毛の長さや角度的に角膜に接触しやすいようですので、再発もし易いようです。
しかしもう20年の付き合いなので、れっきとした持病という感覚で特段QOLの低下を招くことなく生活できています。
ただ、健康診断の前には発症してくれるなよ、と願いつつ。
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再発したときに体験談と治療方針を分ける
この記事で紹介した目薬や眼帯は、当時の私が診療を受けて行った対応です。同じ名前の病気でも、傷の状態や再発の原因、ほかの病気の有無は人によって違います。私が二日間だけ眼帯を使ったことや、数日で痛みが落ち着いたことを、全員の治療期間の目安として使わないでください。見え方や痛みが変わった場合には、その変化も含めて眼科で確認することが大切です。
Moorfields Eye Hospitalの患者向け説明では、眠っている間に角膜の表面がまぶたに付着し、開眼時に再び傷付くことがあるとされています。夜間や起床時に痛み、涙、まぶしさ、かすみが現れるという説明は私の経験と似ています。ただし症状の一致は診断の代わりになりません。初めての痛みをこのブログだけで再発性角膜びらんと決めることは避けてください。
同院は潤滑用の点眼や眼軟膏を継続する方法、繰り返す場合の追加治療なども紹介しています。痛みが消えたことと、再発予防の治療を終えてよいことは同じではありません。薬の名前だけで選ぶのではなく、使用する時間、回数、継続期間、再診の目安を確認しておくと、症状のない日の対応も整理しやすくなります。
診察で伝える情報は、最初に痛んだ日時、起床時か日中か、どちらの目か、見え方が変わったか、以前に眼のけがやコンタクトレンズの使用があったか、などです。すべてを専門用語へ置き換える必要はありません。「朝、開ける瞬間に痛んだ」「昨日よりかすむ」といった自分の言葉で経過を伝え、処方された薬の情報も持参すると、説明の抜けを減らせます。
再診については、治療後も赤みや痛みが増す、見え方がさらにぼやけるときは、早めに眼科へ連絡するよう同院も案内しています。以前と同じ病名で診断されたことがあっても、今回も同じ原因とは限りません。予定の再診日まで我慢することを、この体験談からの結論にしないでください。
生活への影響も相談する価値があります。起床後に読書や画面作業ができない日、移動や運転に困る日、点眼が続かない理由を記録しておくと、治療の目標を話し合いやすくなります。「痛みに慣れた」だけで必要な相談を終えるより、再発の頻度と困りごとを言葉にして伝える方が、この長い体験を生活の改善へつなげられると思います。
確認資料(2026年10月12日):Moorfields Eye Hospital・再発性角膜びらん。
終わりに
目は人間が最も多くの情報を得る感覚器官です。
失明は考えるだけでも恐ろしいですが、目に何らかの異常を感じた時になってみないと健常者はなかなかその大切さに気付けないものです。
余談ですが、いかに優秀な薬であっても、眼に重大な副作用が認められた場合には、そのリスクを治験や審査で慎重に検討する必要があります。承認の可否が一つの症状だけで一律に決まるという意味ではありません。
それほど視覚に対する安全性の考え方が厳しいのです。
ものが見えるということのありがたみを少しでも感じ、目を大切にする習慣(疲労を溜めない、目を擦らないなど)を身に付けられたら良いですね。
この再発性角膜びらんを通じて、私は目をより意識することが出来るようになったと感じています。













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