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宇宙に存在する凄過ぎる天体達〜常識を超えた存在

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目次

はじめに

夜空のイメージ

私たちが住むこの宇宙には実に様々な天体が存在しています。

地球に住んでいると太陽系が“普通”だと思い、住み心地のいい地球、夜空に浮かぶ綺麗な惑星、天の川、星座と、癒しの景色が広がります。

しかし宇宙空間は無限と言える広さを持ち、太陽系をその端に擁する天の川銀河、そして銀河の集団から宇宙の大規模構造と、本稿を執筆しながらも想像を絶するその広大さは理解の範疇を遥かに超えている未開の存在です。

本稿ではそんな謎だらけの宇宙にあって、ある程度の情報が得られている天体について具体的に知ることで、そのような“ヤバい”天体を作り出す宇宙の凄まじさの片鱗を感じられればと思います。

Y-bow

育児やお金の悩みに疲れた時、力を抜いて宇宙に目を向けて瞑想してみてはいかがでしょう

そして、私自身がそうであったように、天体望遠鏡で空を見上げ、地球の外側の世界に思いを馳せてみるのも子供にとってとても良い経験になると思います。

小学生の頃、父親に連れられて富士山に登り、天体観測をして初めて惑星を覗いた時の感動は今も忘れられません。

宇宙を見上げるイメージ

本当にヤバい宇宙の天体達

地球に住んでいると、普段の生活では全く意識もしない太陽系外の星々ですが、天文学者らは日夜その存在を探求し続けています。

太陽系の成り立ちを理解する上でも重要なのは言うまでもありませんが、探究心・好奇心が根源にあるのは間違い無いでしょう。

私は天文学者でも物理学者でもありませんが、『宇宙を知りたい』という衝動に駆られます。

そんな(良く分からなからこそ)魅力的な、驚異的な天体達を紹介します。

1. マグネター

マグネターのイメージ

※写真はイメージ

凄まじく強力な磁場を持ち、その磁場を減衰させながら高エネルギー電磁波(ガンマ線、X線)を放出する中性子星。

超新星爆発を起こした恒星が、収縮して中性子星となる過程で特に磁場を強めた星で、その磁力は実に10^11テスラ以上にもなります。

この強力な磁場は19万km(地球と月の距離の半分)も離れた先にあるクレジットカードの磁気記録を抹消出来るほどとも言われます。

もし我々がその近傍1,000km程度の距離まで近づくと、水の反磁性によって細胞が破壊されて、理論上死に至ると言われています(そもそも中性子星であり質量も巨大なため潮汐力によっても引き裂かれるのですが)。

こんな天体が身近に無くて良かったです。

あったらそもそも我々は生まれていないでしょうけど。

2. ブラックホール

ブラックホールのイメージ

※写真はイメージ

言わずと知れた高密度・高質量・高重力で光も逃さない暗黒の天体です。

一定の質量が一定のサイズまで圧縮されると形成され、このサイズの半径をシュバルツシルト半径、またその表面を事象の地平面と呼びます。

地球の質量が半径9mmのサイズ(指輪なら16号)内に収まった場合、ブラックホールになる計算です。

太陽なら半径3km。

ところが巨大なブラックホールになるとその半径は太陽と地球の距離を超えるレベルになり、天の川銀河の中心にはそんなヤバすぎるブラックホールが鎮座しているということが分かっています。

映画“インターステラー”にも登場するモンスターです。

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こんなにヤバい天体が近くに無くて良かったです。

Y-bow

これまたあったら我々は生まれていないですね。

3. 超巨星

超巨星のイメージ

※写真はイメージ

赤色超巨星、青色超巨星、白色超巨星、黄色超巨星があり、またそれぞれに極超巨星があります。

それぞれにとんでもなくヤバすぎる恒星です。

中でもR136a1(タランチュラ星雲にある散開星団のNGC2070の中心にある超星団“R136”に属する、ウォルフ・ライエ星に分類される恒星)は、大マゼラン雲(天の川銀河系の近傍の銀河)の中にあり、2021年現在で既知の恒星中最も大きな質量と光度を持つことで知られています。

質量は実に太陽の315倍、光度は870万倍とされ、表面温度が最も高い恒星としても知られます(約49,700℃)。

サイズとしては最大ではないものの、太陽の35倍程度(半径2,100万km)もあります。

地球からおよそ16.3万光年の位置にあるこの星は、その質量が巨大であるため後々の超新星爆発後にはブラックホールになることが約束されているとされます。

4. 異種星

異種星のイメージ

※写真はイメージ

クォーク星、ストレンジ星、プレオン星などがあり、電子・陽子・中性子以外の粒子で形成され量子力学的な性質で維持されているコンパクト星です。

もはや私たちが理解する物質の範疇になく、素粒子がむき出しで塊になっているというヤバい天体です。

中性子星より強い重力、中性子星より小さいサイズを持ちます。

ちなみに中性子星はティースプーン1杯程度で10億トンという凄まじい高密度ですから、それ以上となると。。。

現代科学でも解明不能な天体

ここまで紹介してきた天体については、未知な部分があるとはいえ観測もされ、ある程度の性質が把握出来ています。

ここから紹介する天体はさらに謎が深く、その素性を知るにはまだ時間が掛かるでしょう。

しかしその存在が掴めているだけでも大きいと思います。

5. ORC(Odd Radio Circles)

ORCのイメージ

※写真はイメージ

現代の科学、理論を持ってしても正体不明の謎の天体です。

日本語訳すると、奇妙な電波の円形物体と呼ばれます。

2019年に最初に見つかった“既存のデータに合致しない奇妙な物体”として報告されました。

特殊な電波望遠鏡でしか観測することが出来ない電波放射する何か、です。

存在位置が多数の恒星を有する銀河から離れているため超新星爆発の残骸である可能性は薄く、同様に星形成の可能性も排除されます。

対称性が高すぎるためアインシュタインリングの可能性も極めて低く、“未知の何か”である、とされます。

Y-bow

言葉が難しいですが、要するに良く分かっていないと言うことです。

理論的に「存在する可能性はあるものの未だ観測されていないもの」の可能性はあり、例えば高速電波バーストなど、今後の解明が期待されます

6. クエーサー

クエーサーのイメージ

※写真はイメージ

極めて遠方に存在し、内部構造が確認出来ないため恒星のような点光源として確認される天体です。

最も明るいクエーサーでも13等級しかなく、その多くは放出する電波も弱いものです。

しかしとてつもなく遠方に存在していることから、実は宇宙に存在する天体の中でも最も明るいと考えられています(銀河系の1,000倍、太陽の10兆倍)。

明るさが周期的に変動しており、天体そのものは小さいと考えられています。

小型の1天体が銀河以上の明るさとは凄まじい。

知られている最も明るいクエーサーは毎年太陽1,000個分の物質を消費してエネルギーにしていると推測されています。

初期の宇宙に誕生し、周辺の物質を飲み込み終えると休止するため明るさが変動していると考えられており、言い知れぬ畏れ多さがあります(個人の感想)。

ビッグバンの謎に迫る鍵になるかもしれません。

終わりに

私たちの日常生活からはかけ離れた世界が広がる宇宙空間。

人類の叡智が全く及ばない暗黒の世界に無限に存在する脅威的な天体たち。

夜空を見上げればそれらも実は視界に入っているにも関わらず、想像もつかないようなヤバい星々。

疲れた時には、たまには宇宙に想いを馳せ、いかに地上での出来事がちっぽけなのかを考えてみると抱えている悩みも消えてしまうかもしれません。

デジタル・サイエンス・アカデミーchより

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