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【レバナス全力は危険すぎ?】ガチホで億り人になれるのか徹底検証

レバナス全力は危険か、ガチホで億り人か
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レバナス持ってれば億り人?
全力は危ない?

話題のレバレッジ投資信託“レバナス”

その突出した運用成績から2021年までは多くの投資家を勝たせてきました。

引き続きレバナスに全力で投資し、ひたすら持ち続ければ大金持ちになれるのでしょうか。

この記事ではそんな疑問に答えるため、特に怖い投資終盤での暴落に焦点を当てて検証しています。

結論:
レバナス全力でガチホ→まぁまぁな確率で億り人
レバナス全力積立→結構な確率で億り人


投資終盤で“歴史的大暴落”が訪れた場合にどう備えておくかが大事

資産形成にレバナスを取り入れて、少しでも早くFIREしたいと考える通称“レバナス民”が増えつつあるようです。

ではレバナスに資産を注ぎ込んでおけば将来は安泰でしょうか。

レバナス全力で一括 or 積立しておけば億れるのでは??

Y-bow

仰る通りかもしれません、ただ条件次第なので詳しく見てみましょう。

大前提として、投資に絶対はありませんので。

この記事をご覧の方は、レバナス全力/積立/ガチホの背中を推してもらいたいと言う方か、それは危険だからやめた方が良いと言う根拠を探している方でしょう。

互いに相反する意見ですが、どちらにも一理あると言うことを理解して頂ければと思います。

この記事を見て改めて投資判断をすれば良いので、楽しんで見ていって下さい!

投資は自己責任です、正しい知識を元に自身で判断を下せるようになりましょう

目次

レバナス全力という考え方の落とし穴

Y-bow

まず初めに、何かに投資して大きく勝った/負けたという議論を行うのは本質的には不毛であることを知っておきましょう。

もちろん、投資判断のための情報収集としては重要です。

レバナス全力投資がどのような可能性を秘めているのかはこの後で詳しく見ていきますが、しかしそれが何を意味しているのか本質を忘れないようにして頂きたいからです。

投資の世界の発言力はいつでも、勝てば官軍。負ければ賊軍。

道理はどうあれ強い者が正義になってしまいます。

レバナスでどんなに成功したとしても、その時にはその上には個別株で大勝ちした人がいます。

レバナスのガチホでどんなに勝っても、2009年からビットコインをガチホしている人には勝てないでしょう。

レバナス全力の人が大勝ちした時は、レバレッジ無しで米国インデックスに投資していた人も全員勝ちです。

そのことを忘れないようにしましょう。

全力ガチホ/積立シミュレーション

では本題の、全力レバナス投資の検証をしてみましょう。

前提条件

そもそも積立と一括のどちらが良いのか?という疑問については以下の記事で明確にしているのでこの記事では割愛します。

今注目したいのは、

NASDAQ100がどんな動きをした時に、特に下落した時にレバナス民はどれだけの被害を被るのか

です。

上昇局面でレバナスが強いことは誰でも理解出来ますし、勝った人の話題にも事欠きません。

今後も上がりそうか?
今から買っても大丈夫か?

という疑問にも以下の記事で答えてきました。

ただし、ITバブルのような大暴落は二度と訪れないという見方もある一方で、どうなるかは誰にも断定的なことは言えません。

そこで、それを踏まえて悪い条件のシミュレーションから見て行きましょう。

投資の終盤で大暴落が来るパターン

大暴落のイメージ

どんな投資条件であれ、いよいよ取り崩しに入ろうという時に大暴落が来るというのが最悪のシナリオです。

そこで、元となるインデックス、NASDAQ100が乱高下ののちに暴落する仮想相場を想定し、レバレッジの有無と積立/一括の違いによる資産総額の推移をシミュレーションしてみました。

どんな条件だと損するのか?どの投資条件が自分に合っているのか?

一目瞭然だと思います。

乱高下の果てに、最後になって投資開始時点の半分にまでNASDAQ100が暴落した場合

レバナス全力のシミュレーション

グラフの見方
緑の線がNASDAQ100の値動きで、右側の縦軸に対応
・赤と青の線は左側の縦軸に対応
・赤の線は一括投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し
・青の線は積立投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し

シチュエーション
投資開始直後から下落を初め、当初の50%まで下落。その後は値を戻し、130%まで順調に上昇するも、再び大暴落に見舞われて当初の50%まで大幅下落。

長期的にこのような値動きになることは有り得なくも無いですが、可能性は極めて限定的と考えます

これは最悪とも言える想定のもと行ったシミュレーションです。

赤い線で示した一括投資の投資開始時点がいわゆる元本ですから、最後の暴落を経験したタイミングでは全ての条件で元本割れしています。

中でもレバナス一括の下落は凄まじく、実に元本の1/50程度にまで資産が目減りしています。

100万円がおよそ2万円になってしまった計算です。

最も被害が少ないのは、レバレッジ無しでNASDAQ100に積立投資を行なっていた場合で、元本の73.3%で踏み止まりました。

投資期間(横軸)11の時点を見れば明らかなように、上昇局面ではツミレバが圧倒的ですので、この期間にはきっとレバナス民の声は大きくなることでしょう

最高値の時点で売り抜けることが出来ればパーフェクトですが、しかし残念ながらそのような超能力者や未来人はいてもほんの一握りです。あなたにも私にも不可能ですので諦めましょう

投資の終盤でそこそこの暴落が来るパターン

狼狽売り ホールド力

上で見たような酷い暴落は、正直なところ可能性はほぼ無いと考えられます。

NASDAQは長期的には情報を続けることが人類の発展と強く結びついているからです。

また15年以上のスパンで過去の値動きを見た場合、どんな大暴落も15年前の水準以下にまで下落することは無かったからです。

以下の記事で過去50年分のNASDAQの記録を、歴史的な暴落時期と共に解説しています。

補足として対数グラフバージョンを以下にも再掲しておきます。

NASDAQ総合チャート50年分

リーマンショックと言えどもITバブル崩壊の底値には届きませんでした。コロナショックに至っては際立った暴落にも見えません。

そこで、投資終盤に暴落が来る想定はそのままに、暴落の程度を少し緩和してシミュレーションを行ってみました。

乱高下の果てに、最後になって投資開始時点をやや下回る程度に暴落した場合

投資終盤に大きな暴落がきた場合のレバナスのシミュレーション

グラフの見方(一つ前のグラフと一緒)
緑の線がNASDAQ100の値動きで、右側の縦軸に対応
・赤と青の線は左側の縦軸に対応
・赤の線は一括投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し
・青の線は積立投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し

シチュエーション
投資開始直後から下落を初め、当初の50%まで下落。その後は値を戻し、130%まで順調に上昇するも、再び暴落に見舞われて当初の95%まで下落。

この程度の値動きであれば十分に想定される範囲内です

最悪とは言わないまでも、投資の最終盤にこれだけの下落は見たく無いものです。

そんな中でも、元本割れをしたのは一括投資組だけです。

レバナスでもレバレッジ無しでも、一括で投資していた場合には元本を下回ってしまう結果となりました。

特にレバナス一括は相変わらず酷い落ち込みで、投資直後の下落も効いているため後悔必至の結果です。

しかし一方で積立投資を行っていた場合には、この程度の下落であれば含み益のまま耐えられています。

投資の終盤まで上昇相場が続くパターン

上昇

沈むシミュレーションが続いてきましたが、ここまで耐えて頂いたご褒美に(筆者に向けても)、明るい未来を想定しておきます。

継続的にNASDAQが上昇していき、取り崩し開始時点でもまだ上がっている相場でシミュレーションしてみます。

これは恐らくこの記事をご覧の多くの方がどこかで一度は目にしたことがあるようなグラフでしょう、レバナスに惹かれる所以でもあります。

乱高下の果てに上昇に転じ、そのまま上がり続ける場合

レバナスのシミュレーション(終盤以降が上昇相場の場合)

グラフの見方(一つ前のグラフと一緒)
緑の線がNASDAQ100の値動きで、右側の縦軸に対応
・赤と青の線は左側の縦軸に対応
・赤の線は一括投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し
・青の線は積立投資で、実線はレバナス/点線はレバレッジ無し

シチュエーション
投資開始直後から下落を初め、当初の50%まで下落。その後は値を戻し、130%まで順調に上昇し、その後はさらに勢い付いて上昇を続ける。

2022年現在の実感に最も近い想定です

これがあるからレバナスは投資家を惹きつけて止みません。

一括投資した場合でも、最後の最後でついにレバナスがレバレッジ無しを追い抜きました

大幅に下げた分を取り戻すことが出来たわけです。

一方その頃、ツミレバは遥か彼方です。

しかしこの条件であれば、最終的に元本割れとなった条件はありませんので全員勝ちです。

レバナス全力シミュレーション:まとめ

人は自分に都合の良い情報だけを切り取って納得してしまうものです。

この最後のシミュレーション結果と、過去のNASDAQの値動きから『レバナスに突っ込んでおけば間違いない』と錯覚してしまうのです。

しかし現実はそう甘く無いので、常に最悪のケースも頭に入れておきましょう。

ポイントは、ガチホをいつまで続けるのか?ということです。

積み立てて行って30年後に大暴落が来たら、それまでの苦労が水の泡となってしまう可能性もあることを肝に銘じておきましょう。

ではどうすれば良いのか?

私からの提案は、資産形成の中盤までは積極的にレバレッジを効かせて資産を成長させ、終盤に差し掛かる頃にはリスクを下げていくことです。

極端な例を挙げれば、10億、100億の資産がありながらその大半がレバナス、という状況は避けましょう。

それだけ投資していればお金を見る目も変わっていることでしょう、老後に備えて資産のポートフォリオを不動産などにシフトするのも良いかもしれません。

攻めの姿勢から守りの姿勢にスイッチするタイミングは人それぞれだと思いますが、事業を興してみたり寄付に回すなど心境の変化もあるでしょうから、資産とともに自身の成長を楽しみましょう。

  • 大事なのは、それまでに破産しないことです。
  • 投資家としてのメンタルを鍛えることです。
  • そのためには時間が掛かりますので、必然的に若い間に投資を開始した方が断然有利です。
  • そう出来なかったとしても、豊富な人生経験を活かした忍耐力・精神力で冷静に投資/レバナスに向き合いましょう

そうすることで、億り人になれる可能性を高めることが出来るでしょう。

正しい金融知識を身につけて、より良い投資ライフを送って頂ければと思います。

投資/レバナスに関する記事を多数用意していますので、是非学んで行って下さい。

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