この記事を読めば、“レバナスがもし昔からあったら”を想定して、“レバナスが設定される10年以上前からの長期シミュレーション”を簡単に行えるようになります。
- 投資家・個人事業主・医学博士
- 投資歴15年 (学生時代から)
- レバナス/USA360/3倍ETFをメインに積立中
- 地銀→野村證券→ネット証券
- FIRE済み:好きで働いてます
レバナスのバックテスト
2018年10月に設定されたiFreeレバレッジNASDAQ100(通称:大和レバナス)
2021年11月に設定された楽天レバレッジNASDAQ-100(公式愛称:レバナス、通称:楽天レバナス)
NASDAQ100に2倍のレバレッジをかけて爆上げのため注目を浴びていますが、しばしば見られる『長期運用成績シミュレーション』。
まだ長くても数年の実績しか無いのに、どうやって設定以前の過去の成績をシミュレーションすれば良いんだろう?
色々なサイトにチャートは載っているけど、色々自分でいじってみたいな、と思っている投資初心者もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、レバナスを『もしもっと昔から運用していたら』というチャートの確認方法を紹介します。
無料で簡単に調べる方法があります。
『あの暴落の時はどんなだっただろう』という疑問もサクッと自分で調べられるようになります。
レバナスのチャート確認方法(実績)
まずはレバナスの実際のチャートの確認方法です。
投資をした事が無い方にとってはその調べ方も馴染みが無いと思います。
投資の勉強のためにも、証券会社のHPを利用することをお勧めします。
例えば楽天証券であれば、以下のようにHP上で確認することが出来ます(口座開設不要)。
『チャートの使い方』をクリックすることでデータの見方の詳細を確認することが出来ます。
このページは以下にリンクを貼っておきますので、実際に見てみて下さい。
チャートに表示する期間も自由に変更出来ますので、暴落部分や爆上げ部分だけを切り抜くことも簡単です。
2022年1月現在、大和レバナスと楽天レバナスを両方とも確認/購入することが可能な証券会社は楽天証券のみです。
投資の足跡も記録に残せるので成果が一目で分かり、ポイントを使った投資も可能ですので、初心者が投資の経験を積むには最適な環境だと思います。
大和レバナスも楽天レバナスも、少額からの積立OK
SOXL、TECLなどのETFも積立・ポイント投資が可能に(2021.12〜)
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2022年1月は大きく下落した時期でもありますので、楽天レバナスが登場した後から投資を始めた人は気持ちも沈んでいるかもしれません。
そういう時こそNASDAQ100の命運がどうなるのか、過去のデータを見ながら今後の動向を想定していきましょう。
レバナスのチャート確認方法(2018年9月以前のシミュレーション)
ここからは、レバナスが設定される以前の期間に『もしレバナスがあったら』を考えたい人向けです。
投資の世界に“たられば”はありませんが、その情報を知っておくことは『同様の暴落』や『同様の爆上げ』があった時の心積もりを持つのに役立ちます。
まず、NASDAQ100の実際のデータに毎日2倍のレバレッジを掛け算する、という手作業はお勧めしません。
言われるまでも無くそんな作業はやりたくない、という方が多いと思いますが。
余程の計算好きなら別ですが、この記事を読まれている投資初心者はそんなことは想定していないでしょう。
そこでお勧めなのが米国ETFの実績値の利用です。
どこかで見たことがあるかもしれませんが、実はレバナスそっくりの商品が米国には2006年6月から存在しています。
私も当時はその存在を知りませんでした、、、知っていれば、そして方法があれば積立を始めていたことでしょう。。
そのETFはQLDと言います。
ETFは上場投資信託のことで、QLDはProShares Ultra QQQのことです。
要は、レバナスと同様の運用を行なっている金融商品だということです。
『QLD』とGoogle検索すればトップにそのチャートが表示されますので、最新の価格や過去のチャートは見ることが出来ます。
ただ、任意の期間のチャートの表示やその期間の利回りの確認、また他のインデックスやETFとの比較などが出来ません。
これらを簡単に確認できるのが『Yahoo Finance』です。
Googleで『yahoo finance』と検索しても出てきます(英語表記になっている方です)。
使い方を簡単に説明します。
下の画像のように『QLD』と入力して検索します。
するとQLDのSummary(まとめ情報)が表示されますので、『Chart』をクリックします。
これだけでQLDの過去全てのチャートを見ることが出来ます。
表示する期間は『1D(1日分)』〜『5Y(5年分)』、『MAX(設定から現在まで)』を選択することが出来ます。
『Date Range(日付期間)』を選択することで任意の期間を表示することが出来ます。
例えばリーマンショックの時のチャートを見たければ以下の通りです。
もしリーマンショックの時にレバナスがあったら、と参考になるチャートです。
厳密にはQLDとレバナスは異なる製品ですし、手数料も異なりますのでイコールではありません。
ただ、どちらもNASDAQ100の2倍の値動きを目指して運用された商品だということで参考になります。
以下の通り、レバナスの実際のチャートとQLDのそれとを比較してみると同様の推移であることが分かります。
直近3年間:
大和レバナス=+384.08%
QLD=+386.12%
直近1年間:
大和レバナス=+61.08%
QLD=+68.67%
直近3ヶ月:
大和レバナス=+9.09%
QLD=+8.86%
2021年12月9日時点
レバレッジ倍率を変更して比較してみる
せっかくYahoo Financeを使うのですから他のETFも見ておきましょう。
ETFのティッカーシンボル(ETFを識別するためのQLDなどの名称)をある程度知っておけば簡単に調べ、比較することも出来ます。
NASDAQ100に連動するETFには以下のようなものがあり、しばしば比較に用いられます。
QQQ:レバレッジ無し
QLD:レバレッジ2倍
TQQQ:レバレッジ3倍
実際にこれらを比較してみましょう。
それぞれ設定開始日は異なりますが、重ねてみると2010年からの上昇ペースが全く違うのが分かります。
全体としては大きな上昇トレンド(上の段のグラフ)ですが、コロナショック前後を切り取ってみると暴落と回復のペースも全く異なることが確認できます。
チャートの起点を変えることで印象は全く変わってしまいますので、一部の情報に惑わされないように自分の目でしっかり確認してみると良いでしょう。
バイアスの掛かった情報の危険性は言うまでもありません。
レバナスの利回り確認方法:まとめ
実績値も、ETFのデータも、過去のデータであることに変わりありません。
将来の運用成績を予測することは誰にも出来ません。
しかしチャートがどのように動いたらレバレッジ商品がどのように動くのか、そのイメージを掴むには大変参考になる情報になります。
心配が先行して投資を始められないというのは、機会損失のリスクがありますので望ましいことではないと考えます。
少しでも不安を払拭するためにも、様々な状況を知っておきましょう。
知れば知るほど警戒してしまう方は、先ずは積立を少額からでも始めてみて実際の資産の値動きを体験してみましょう。
投資の基本的な知識が無いとシミュレーションも意味を成さないと言うこともあります。
本サイトの投資関連記事で学んで頂くことも出来ますが、無料で基礎を学べる場も多く用意されていますので、それらを適宜活用することも良いかも知れません。
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