アドセンス狩り?
突然の広告制限、、、
どうしたら良いの?
せっかくアドセンス審査に合格して、広告収入も入るようになってきた矢先、突然Googleから以下のようなメールが届いて驚いた方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、全く問題ありません、放置で大丈夫です。

※ ただしポリシー違反を指摘されている場合は別ですので、しっかり対処しましょう。
赤線を引いた箇所は不安を煽るかのような表現が使われており、あたかも何かの違反を犯してペナルティを課せられたかのような書き振りで驚くかもしれません。
しかし実際は緑線を引いた箇所の通りで、何らペナルティが課せられた訳ではありません。
ただ、以下で詳しく説明する通り“無効なトラフィック予備軍”と思われるアクセスがあった、などの原因があってこの通知が来ている可能性は高いでしょう。
だからこそ、『特に注意して下さいね』というメッセージが込められているのです。

この通知を受け取ったら、焦らず冷静にサイト運営状況を思い起こし、心当たりがあれば正しましょう。

交通ルールはいつも守っているけど、警察車両の前では特に普段以上に安全運転をする、くらいの気持ちで。
トラフィックの品質評価に伴う広告制限とは
簡単に説明すると、不正な広告クリックがされていないか、しばらく重点的に見張ります、と言う通知です。
実際に広告の表示が制限される場合もあるようですし、見た目には何も変わらず従来通り広告が表示されているケースもあります。
ちなみに私が経験したのは後者で、広告表示回数は以下の通り特段の変化は見られませんでした。


このことからも分かると思いますが、
『トラフィックの品質評価のための広告制限』は、『無効なトラフィックの問題による広告制限』とは異なります。
『無効なトラフィックが検出されました』とは一言も書かれていません。
確かに無効なトラフィックの問題の予備軍とも言えるかもしれませんが、まだ何かペナルティが課せられている訳ではないと言う意味では安心して良いでしょう。
ちなみに、無効なトラフィックというのは以下のように定義されています。
要約すると、読者が自発的にクリックする以外の全てのクリックは無効、ということです。
無効なトラフィックとは、広告主様の費用やサイト運営者様の収益を作為的に増やす可能性のあるクリックやインプレッションのことです。無効なトラフィックには、意図的な不正トラフィックや偶発的クリックが含まれます。
Googleアドセンス/プログラムポリシー/収益化と広告/無効なトラフィックの定義 より引用
無効なトラフィックの例は次のとおりです。
・サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
・1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
・サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
・自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
Google 広告のクリックはユーザーの純粋な興味のもとで行われる必要があり、AdSense プログラム ポリシーでは、クリック数やインプレッション数を作為的に増やすいかなる行為も固く禁止されています。お客様のアカウントで無効なトラフィックが多数検出された場合、広告主様とユーザーを保護するために、アカウントを停止または無効化させていただく場合があります。お客様のトラフィックの品質を確認できない場合は、広告の配信を制限または停止することがあります。無効なクリック操作が原因で、収益の見積もり額と確定額が一致しなくなる場合があります。
お客様が知らない間に第三者が広告に対して無効なトラフィックを発生させている可能性があります。ただし、最終的にはサイト運営者様の責任のもとで、広告に対して無効なトラフィックが発生しないよう管理していただくようお願いしているため、無効なトラフィックを防止する方法をご覧いただくことをおすすめします。
よく読むと、トラフィックの品質評価対象となるケースとは、多数の無効なトラフィックでは無いけれども怪しいトラフィックがあった場合、と分かります。
では怪しいトラフィックとは何でしょうか?
実際にトラフィック評価を受けたケースを例に、どんなものが“無効なトラフィック”と見なされるのか、注意すべき行動を確認してみます。
どんな時にトラフィックの品質評価対象になるのか?

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明確な答えはGoogleにしか分かりませんが、“強いて言えば”という心当たりを挙げておきます。
心当たり(2日以内):
トラフィック評価の通知が来る前日と前々日に発生したイベントは以下の通りでした。
- Bingにサイトマップ送信するようになった
- Twitterで“アドセンス広告踏んでおきました”のメッセージに応えた
- noteにリンクを貼った
- TwitterをProfessionalsアカウントに変更した
特に怪しいのは2です。
ブロガー同士、応援したくなる気持ちは大変ありがたいです。
まだ広告収入が少ない時にクリックが発生すると嬉しいのも事実です。
しかし、そんな気持ちに応えて相手のサイトを訪れ、実際に関心のあった広告とは言えクリックしてしまったことがGoogleにはバレていたのでしょう。
関連のあるサイト、IPアドレスを辿って無効なトラフィックであることが見透かされたことは明らかです。
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そんなのバレないのでは?
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と思うかもしれませんが、Googleを侮るなかれ、筒抜けです。
心当たり(1ヶ月以内):
トラフィック評価の通知が来る1ヶ月以内に発生したイベントは以下の通りでした。
- Facebookから大量流入(ヨーロッパ)でそれらの平均滞在時間が7秒
- Twitterからの流入が増加
こちらは特に1が怪しいと言えば怪しいですが、何かの拍子に記事がFacebookで共有されてアクセスが増えることは十分あり得ます。
このサイトはほとんどが日本語の記事ですから、欧州でアクセスされた方が日本人で無ければ、開いた瞬間に閉じるでしょう。
何がしか関連記事や英語表示を探してサイト内を動いた人がいるために、滞在時間が計測されていたようです。
ただ、このようなアクセスの際にはロボットではなく人間が操作をしているでしょうから、広告を無作為にクリックするようなことは無いと思われます。
従って、恐らく広告制限通知の2日以内に行った広告クリックが原因であると考えられます。
次は広告制限を受けた時の対処法と、ケアレスミスではなくアドセンス狩りをも防止するための方策について見ていきます。
※ アドセンス狩りとは、故意に無効なトラフィックを量産する攻撃のことです
対処法と再発予防策
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- トラフィック評価のために広告表示が制限されています、と通知を受け取ったら何をすれば良いのか?
- 再発防止や無効なトラフィックの指摘を受けないようにするにはどうすれば良いのか?
対処法:難しいことはしなくていい
冒頭にも書きましたが、対処法は特にありません。
Googleからの通知メールにもある通り、ポリシー違反を行わないように運営を継続していれば、そのうち制限は解除されるので大丈夫です。
ただし、安易に関連のあるサイト(SNS上でやり取りのあるアカウントに関連するサイトなど)のアドセンス広告をクリックしないことも重要かもしれません。
トラフィック評価の完了と広告制限の解除は特に通知は無く、アドセンスの管理画面に表示されている警告がいつの間にか消えることで確認出来ます。
当サイトの場合にはちょうど1週間で解除されました。

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なお、トラフィックの品質についてはしばしば議論の対象になりますが、気にしなくても良いでしょう。
トラフィック評価の通知を受け取った後も、Twitterでの記事宣伝やブログサークルでのトピックへの掲示はそのまま毎日継続していました。
アナリティクスでのデータを見てSNS等からの流入と検索流入とで大きな行動パターンの差は見られなかったためですが、もしTwitterからの流入がブログ仲間などでアクセスアップだけを狙ったものであるならば抑えた方がいいかもしれません。
なお、ピンタレストはSNSの中でも検索意図が明確なので特に気にする必要は無いでしょう。画像検索流入とほぼ同義です。
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予防法:アドセンス狩り対策
アドセンス狩りとは、無効なトラフィックを意図的に繰り返すことでサイト運営者のアドセンス広告を無効に追いやる悪質な行為を指します。
これは絶対に対策をしておいた方が良いです。
意図した無効なトラフィックは当然のことながら、意図せず(善かれと思って)広告クリックを繰り返す行為なども防止しなければなりません。
そこで活躍するのが、アドセンス狩り対策プラグインの導入です。
AdSense Invalid Click Protector
このプラグインをインストールして有効化しておけば、サイトに表示されるアドセンス広告を3回続けてクリックされた時にそのユーザーをブロックすることが出来ます。
この3回という制限回数は自分で決められますが、デフォルトの3回で問題は無いと思います。

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有効化しておきさえすればいいプラグインですので、非常に簡単です。
終わりに:Googleの気持ちになって考える
Googleの身になって考えると、広告を出す企業側からお金を貰って広告を制御している訳ですから、その企業に損をさせるような広告掲示は避けようとします。
ブロガーはその末端で広告を貼るわけですから、Googleの面汚しをしないように、Googleが定めたルールに則って広告を貼らなければなりません。
ポリシー違反をして稼ぎを増やしても、今のGoogleにはその行動は筒抜けですので、直ぐに見つかって取り締まられます。
Win-Winの関係を続けるためにも、ポリシー違反をしないように努めましょう。
ただ、正しく運用していても実際に無効なトラフィックとして収益から減じられている金額があることも確認しています。
先ほど引用した通り、その無効なトラフィックが『多数発生した場合』が問題になるので、それはプラグインで防ぐようにしましょう。
ブログを見るのも人間ですので、故意ではなくても誤って広告をクリックしてしまうこともあるでしょうから。
広告も情報提供の一つですので、サイト運営者にも読者にも良い形で表示することを心掛けましょう。
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