赤ちゃんから目を離す時は心配になりますよね。
万一の際、呼吸の僅かな動きを捉えて異常を教えてくれるベビーモニター、実際に使ってみての感想を踏まえて解説します。
この記事を読めば、備えるべき赤ちゃんの異常への対処・ベビーモニターの有用なシーンが分かります。
- ブロガー・投資家・医学博士・個人事業主
- 1歳児(心室中隔欠損症)の父親
- 既に診察券は5枚 (産科、小児科、皮膚科)
- 親子ともコロナ、ノロ経験済
- FIRE可能な資産あり、好きで働いてます
育児が始まると、いや育児が始まることが分かると嬉しさ/楽しさの反面、不安も募ります。
我が子のように心疾患を持っていたりすると尚更です。
体に異常は無いかな?
寝ている間は目を離すけど大丈夫かな?
そんな中でも特に怖い単語を耳にして、とても心配になっている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)
本当に恐ろしい名前です。
厚生労働省によると令和元年時点での乳幼児の死亡原因の第4位となっていて、ほとんどは生後6ヶ月までに発生することが知られています(特に生後3ヶ月前後)。
他にも窒息事故などが後を絶たず、その防止と早期発見は大変重要です。
本稿ではその対策として親が出来ることを知り、また寝ている間に赤ちゃんが息をしている事を確認する術となるモニターを紹介します。
徹底して対策をし、万一に備えておきましょう。
未然に対応可能な赤ちゃんの死因
最も頻度が高い死因は先天性の疾患、次いで周産期に特有の疾患、そしてその次が不慮の事故と乳幼児突然死症候群です。
こちらもベビーモニターで即座に発見に繋がるケースも。
防げる事故:窒息
先天性の疾患については医療機関にお任せするしかありませんが、家庭内で、赤ちゃんの寝ているベッドで起きる事故は避けられるものがあります。
中でも窒息には気をつけなければなりません。産婦人科医や助産師などからも指導があると思います。
それでも、寝ている間に、、、という事故が今なお悲しいことに絶えません。
十分に気をつけているつもりでも、赤ちゃんの行動は大人には想像出来ないものです。
初めての子育てだとなおさら、気を付けなければならないポイントを見落としてしまうことも。
良かれと思って赤ちゃんにかけたタオルケットで窒息してしまうこともあるのです。
ふわふわの柔らかいふかふかベッドもNGです。
寝返りが自由に出来ないので、自分で顔を埋めたまま息が出来なくなってしまうこともあります。
更には、鼻詰まりが酷すぎて息が詰まることさえ起こり得るのです(新生児はまだ口で呼吸が出来ません)。
窒息対策 by消費者庁
・大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように、柵は常に上げておきましょう。
消費者庁: 0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!
・子供用の軽い掛け布団を使用し、敷き布団やマットレス、枕は、子供用に固めの物を使用しましょう。
・寝ている子供の顔の近くに、口や鼻を覆ったり、首に巻き付いてしまったりする物は置かないようにしましょう。
・寝室には、子供の頭や顔が挟まってしまう隙間をなくしましょう。
・1歳になるまでは、寝かせる時はあお向けに寝かせましょう。
・添い寝をしたまま寝込んでしまい、保護者の身体の一部で子供を圧迫してしまわないように注意しましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)
最も懸念される点だと思いますが、残念ながら100%予防する方法は現在はありません。
何故なら、原因が分かっていないからです(厚生労働省のHPにも明記されています)。
ただし、そのリスクを下げる方法は分かっています。
SIDSを予防する3ヶ条 by厚生労働省
(1) 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
厚生労働省: 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
(2) できるだけ母乳で育てましょう
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。
(3) たばこをやめましょう
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
万一を知らせてくれるベビーモニター
怖い話ばかりでしたが、防げるものはしっかり防ぎ、万一の時には直ぐに見つけられることが大事です。
ベビーモニター(家庭で買える医療機器)
家庭で取り入れられるアイテムとして、ベビーモニターがあります。
実際に使用してみましたが、これは非常に高感度です。
そもそも新生児のか細い寝息をベビーベッドのマット越しに検知出来る代物ですので、感度は折り紙つきです。
それもそのはず、この製品は普通にAmazonや楽天で買えてしまいますが、れっきとした医療機器です。
医療機器届出番号=13B1X10068000203
JANコード=4580211771853
JMDNコード=70074000
体重2kgの新生児から使用可能で、対象は12ヶ月齢(体重10kg)までです。先に説明したSIDSが起こり得る期間が対象になっています。
単三電池3本で作動し、1日8時間x40日程度を目安に交換が必要になります(動作テストは使用毎に行う必要があります)。
ベビーセンサーの特徴と機能検証
プレートセンサー部分は薄型(12mm)で、最新のMacBook Airよりも薄いです。
重さも420gとかなりの軽量です。
硬い素材ですので、センサーの上に薄いシーツを敷いただけだとゴツゴツします。
ただ設置場所は硬い底板の上に直置きが必要で、スプリングなどが敷いてある場合にはその上に板を置くことが推奨されています。
通常のベビーベッドであればマットの下に設置で問題ないでしょう。
正常に作動していればランプの点滅で分かります。
分厚いマットを敷いてしまうと赤ちゃんが普通に呼吸をしていてもアラームが鳴り出してしまいます。
寝ていても十分目を覚ますボリュームです。
スイッチを切り忘れて抱っこしていたりすると驚かされます。
ベビーモニター:まとめ
100%の安心はどこまで行っても得られるものではありませんが、医療機器としてサポートがあるものは是非取り入れて、少しでも赤ちゃんの身を守る策を取ることは重要だと思います。
この記事で伝えたいこと
・未然に防げる事故は防止に徹底的に努める
・万一を検知するモニターで異常の早期発見に努める
初めての子育ては不安でいっぱい、初めてじゃなくても不安でいっぱい。
子供を想う気持ちは大変に温かいものですが、それが募りすぎて精神衛生上良く無いこともあったりします。
少しでも不安の払拭に繋がればと思います。
コメント