ベビーカーの購入で迷っている方に、自信を持ってオススメできます。
この記事では、エアバギーのココプレミア フロムバース(メランジデニム: ブラックフレーム)を新生児期から使い始めて3ヶ月間、実際の使用感について紹介します。
よく使うシーンと使用条件は:
・徒歩20分圏内の買い物や通院(舗装路がメイン、段差多め)
・車で移動して目的地で使う遠出(ハッチバック、荷物を大量に積めるタイプではない)
・マンション住まいで玄関に設置(エレベーターあり)
良いところ
実際に使ってみて大変満足していますが、購入前や使い始めの頃には気付かなかったポイントもありますので、詳細をご紹介します。
押す時の軽さと安定感
エアバギーのベビーカーは重量級です。その重さは公式HPによれば実に10.3kg(プレミアは一番左側の列です)。
数あるメーカーの中でもかなり重い方です。にも関わらず、押してみると全く重さを感じさせません。
小指一本で押すも引くも余裕な操作性で、赤ちゃんが乗っても全く力を必要としない押し心地は驚異的です。
抵抗感を感じる事がありません。逆に手を離す時にはしっかりロックを掛けないと風が吹いただけで動き出します。
ロックはワンタッチで簡単にon/off出来ますので、もちろん全く苦になりません。
荷物が沢山積める
買い物に行く方はとても重宝する特徴です。作りがしっかりしていますから、かなりの積載量を誇ります。
これも公式スペック比較HPで確認出来ますが、耐荷重は27.5kg。
赤ちゃんが4歳になって17kgになったとしても、さらに10kgの米が積載出来ます(笑)
新生児であれば5kgにも満たないですから、その場合には2Lのペットボトルが10本分も載って余りありです。
もちろん耐荷重だけではなく積載する容積もしっかり確保されています。足元に大きな荷物置きスペースがあります。
横から出し入れが簡単に出来るようにチャックがついています。
チャックは両側に付いていますので左右どちら側からでも出し入れが楽々行えます。
低い位置への積載ですので重心も低くなり、安定感は全く損なわれません。
スーパーのショッピングカートよりずっと安定です。
エアチューブタイヤのショック吸収力
エアバギーの最大の特徴とも言えるエアチューブタイヤ。つまり自転車のようにゴムタイヤの中に空気を入れて膨らんだゴムチューブが内蔵されている構造で、触り心地も自転車のタイヤそのものです。
専用の空気入れで空気を入れて、良い感じの硬さを保つようになっています。
これが大変優れもので、上で紹介した押す時の軽さや、下で紹介する静かさにも繋がっています。
そして何よりも、細かな段差の衝撃を吸収する性能が極めて高い事です。
自転車でも自動車でもそうですが、実はタイヤによる衝撃の吸収は乗り心地にものすごく大きな影響を与えます。
自動車でも過度に扁平な(タイヤが薄い=ホイールが大きい)タイヤは乗り心地の悪化を招くことが良く知られていますが、ゴムと空気の部分の衝撃吸収力はとても大きいのです。
音が静か
エアチューブ入りタイヤのおかげで、とにかく音がしません。
交差点の横断歩道の乗り上げ部分の段差などは良く通過しますが、カツンとかガタッとかいう感触や音がありません。
自転車で走行している時を思い浮かべて頂ければ、正にあんな感じです。
押している時にカタカタ、カラカラという音がしないのは赤ちゃんの寝心地の良さにも繋がるでしょう。
サンシェードが大きく赤ちゃん確認窓も簡単開閉
大型のサンシェードが装備されていて、日差しが強かったり日が低い時にも赤ちゃんを紫外線から守ってくれます。
押している時には赤ちゃんの様子が見えませんが、サンシェードの上面に開閉可能なメッシュカバー部分が設けてあり、これを開けることで赤ちゃんの顔を見ることが出来ます。
赤ちゃん目線でもママ・パパの顔がしっかり見えるでしょう。
寝ているのかな?ご機嫌かな?日除けは出来ているかな?と気になる時にはいつでも確認出来ますので安心です。
ドリンクホルダーが便利
これは社外品などを取り付けることでも対応できるものもあるかもしれませんが、この商品には立派な付属品が付いています。
もちろん赤ちゃん用に使うことが想定されているのだと思いますが、大人用に500mlのペットボトルも入りますし、スマホもすっぽり入りますので小物入れとしても活躍してくれます。
内側は保温素材になっており、温めた哺乳瓶もしばらくは温かな状態を保ってくれます。
タオルやハンカチ、ウエットティッシュなどサッと取り出したいものを入れておくのにもよく使っています。
デザインもスマートです。
背もたれの角度はワンタッチ無段階調整
赤ちゃんが寄り掛かかる角度について、寝かせた状態から座る角度まで、無段階で調整が簡単に出来ます。
はじめは『こんな単純な仕組みで大丈夫?』と思ったものですが、使ってみると便利そのものでがっちりしています。
写真のように、背面のケーブルを引っ張ると背もたれ全体が押し上げられることで角度が付きます。
調整には力は要りません。
赤ちゃんが小さい頃は首も据わっていませんので、角度は浅めに設定したいものです。
何と言っても赤ちゃんが快適そう
衝撃が少なく、動きがスムースで安定し、音も無いとなれば、心地の良い揺れのみになりますので極めて快適そうです。
その証拠に、このベビーカーで出掛けて移動中にグズった事が一度もありません!
まぁそれは1ヶ月目の少し手前から使い始めて3ヶ月間の結果ですので今後はどうか分かりませんが、少なくとも自宅ではしっかり泣く子も出先で泣かれないのはとてもありがたいことです。
欧州統一規格に合格した国産
見た目やネーミングから、お洒落な外国製かなと思っていましたが、GMPインターナショナルという国産メーカー製です。
日本人が日本で使うことを念頭に設計されていながら、欧州統一安全規格『EN1888-2』の新安全規格に適合した、国産唯一の製品とのことです。
そのイメージ戦略のためか、同社HP上では外国を想起させる使用風景が多用されていますが、本当に日本人に合った製品ですので安心して使わせて頂いています。
気になるところ
良いところと同様に、実際に使ってみて感じたことを挙げています。
重い
良いところとして挙げた安定感やしっかりした作りの裏返しとして、10.3kgの本体重量を許容する必要があります。
エレベーターの無い集合住宅で2階以上にお住いの方や、エレベーターの無い駅を利用することが多く階段が必須のような場合には、負担は相当です。
車の荷台に積むシーンでも、高さのある荷台への積み下ろしを頻繁に行うということであれば、毎回『よっこらしょ』と担ぎ上げなければなりません。
くれぐれもぎっくり腰にはお気をつけ下さい。
汚れ落としが面倒
メランジデニムというカラー設定を選択したためでもありますが、汚れが付くと拭いただけでは綺麗になりません。
生地部分は取り外して丸洗いすることも出来ますので、洗濯が苦にならない方は問題ありません。しかしこうした清掃メンテナンス性を重視される方はデニム生地は避けた方がいいかもしれません。
フレームカラーも白と黒がありますので、汚れが目立つ/目立たないという観点で選ぶのもありかもしれません。
白フレーム
合わせて使うと便利なもの
ベビーカー自体はおしゃれで高機能ですので、特段機能的な不満はありません。ただ、外出時に使うものですから、特に赤ちゃんが小さいうちは膝掛けを使うシーンも多いと思います。
これが意外と剥がれてしまい、赤ちゃんが動くとなおさらです。
そんな時、手すりにクリップを付けておくと掛け物が飛ばされたりずれたりするのを防いでくれます。
また対荷重性能の利点を活かすためにも荷掛けフックなどがあると便利です。
エアバギーのベビーカー レビューまとめ
昨今のベビーカーは本当によく出来ていて、操作性や安全性はどれも大きな問題は無いのでしょう。ですが、頭一つ抜き出た性能をエアバギーは備えていると思います。
紹介したようにその重さにさえ目を瞑れば、どこを取っても優れものです。もちろんデザインについては好みがあるとは思いますが。
3輪の構造は安定感を損なうことなく操作性の向上に一役買っています。ベビーカーの中では4輪がメジャーだとは思いますが、3輪にすることは段差乗り越え時の衝撃軽減にも寄与していると感じます。
価格帯は高額な部類に入りますが、新生児から4歳ごろまで使用が可能なABタイプですし、その品質は折り紙付きです。
私も最初は抵抗感が無かったと言えば嘘になりますが、赤ちゃんのためを思えばむしろコストメリットは大きいのではと思います。
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